アルボンのウイリアムズ移籍はメルセデスが許さない?「彼らが阻止してきたら非常に残念」とレッドブル代表
クリスチャン・ホーナーは、メルセデスがアレクサンダー・アルボンのウイリアムズ加入を、レッドブルとの繋がりを理由に阻止するならば「とても残念なことだ」と語った。

2020年限りでF1のレギュラーシートを失っていたアレクサンダー・アルボンは現在、アルファロメオとウイリアムズから関心を寄せられているとされており、来季F1復帰を果たすのではないかと言われている。
これに関して、彼がリザーブドライバーを務めるレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、来季に向けたドライバー市場が動きを見せはじめていることから、アルボンの来季についての決定は早ければ来週にも下される可能性があると語っていた。
ホーナーはSky Sports F1のインタビューの中で、アルボンが希望する選択肢はウイリアムズであると明かしたが、この動きをメルセデスに阻止されてしまうことを恐れていると語った。
「我々は彼(アルボン)にシートを与えるために懸命に動いている」
ホーナーはそう語った。
「彼がウイリアムズへと加入するチャンスを、メルセデスが阻止しないことを願っている。もしそうなってしまったら、非常に残念なことだ」
なぜメルセデスがアルボンのウイリアムズ移籍を阻止しにかかると思うのか? そう尋ねられたホーナーは次のように主張した。
「彼はレッドブルとの繋がりがあるからだ」
「そういったことでドライバーが代償を払わなければいけないのであれば、それは本当に残念なことだ」
「そのようなことが起こらないよう願っている。しかし、彼にはいくつかのチームでチャンスがあることも確かだ」
「我々の優先事項は、彼が来年レースを走ることだ。それができなければ、彼は我々のテスト兼リザーブドライバーとしてここに残る。我々は彼をかなり高く評価しているからね」
ウイリアムズはメルセデス製パワーユニットを搭載しているチーム。そして現行のドライバーの内ひとりは、メルセデスとの関わりがあるジョージ・ラッセルとなっている。
もしラッセルがメルセデスへと昇格するならば、来季に向けてウイリアムズのシートはひとつ空くこととなる。そこにアルボンが収まれなかった場合、メルセデスでフォーミュラEチャンピオンに輝いたニック・デ・フリーズが起用されるのではないかと考えられている。
ホーナーは、アルボンの希望するチームがウイリアムズであるとしながらも、克服すべきハードルはいくつかあると述べ、次のように付け加えた。
「彼はとあるチームから『そこに行くな』という電話を4回ほど受けている」
「彼には無視するよう言っているんだがね」
アルボンは2019年にトロロッソ(現アルファタウリ)からデビュー。同年途中からレッドブルに昇格し、2020年までレッドブルでF1を戦った。しかし、レッドブルは来季もマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスのコンビを継続することとなっており、アルファタウリもピエール・ガスリーと角田裕毅のコンビが継続されると予想されていることから、アルボンの古巣復帰は考えづらい。
ホーナーはアルボンのアルファタウリ加入の可能性について次のように述べていた。
「それについてはフランツ(トスト/チーム代表)と話さなければならないだろう」
「もちろんレッドブル・レーシングとしては、来季のラインアップは確定している」
「我々の目的は、彼がもう1年“ベンチ”で過ごすのではなく、どこか別のチームでレースをできるようにするということだ」
「彼にはレッドブル以外でいくつかのチャンスがある。彼がそのチャンスを掴めることを願っている」
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