”4台体制”の相乗効果も生まれる? レッドブル陣営、元メルセデスF1重職が合流のウイリアムズの「Bチーム化」に注目
レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、メルセデスで戦略担当責任者を務めたジェームス・ボウルズがウイリアムズのチーム代表に就任したことを受けて、メルセデスとウイリアムズの2チームの関係性がより緊密になると予想している。

ウイリアムズは1月に、メルセデスAMG F1チームで長年戦略担当責任者を務めてきたジェームス・ボウルズが、ヨースト・カピトの後任としてチーム代表に就任することを発表した。
ボウルズを後任候補として育ててきたことを認めているメルセデスのトト・ウルフ代表も、彼の就任を祝福しているが、元メルセデス重職の合流によって2チームの関係性がさらに密接になるのではないかという憶測を呼ぶこととなった。
現在もメルセデスのパワーユニットをカスタマーとして使用するウイリアムズ。今後はメルセデスの”Bチーム化”が加速すると思うかという点について意見を求められたレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、将来的な2チームの動向について「興味深い」と認めている。
レッドブル・レーシングも姉妹チームであるスクーデリア・アルファタウリとはレギュレーションが許す範囲内で密接な関係にあり、メルセデスとウイリアムズの関係強化によって、レッドブルにとっての脅威が増す可能性がある。
「ジェームス・ボウルズに関して私はよく知らないが、非常に有能な人物であることは明らかだ」とホーナーは言う。
「ウイリアムズには彼らなりの野望がある。しかし今後のF1委員会での会合や、商業権所有者や統括団体とのやり取りの中でこの2チームの間でより緊密な連携が見られるかどうかは、明らかに興味深いことだ」

Christian Horner, Team Principal, Red Bull Racing
Photo by: Erik Junius
2022年シーズンから2023年シーズンにかけて、F1チーム代表陣に大きなシャッフルが起こった。ボウルズのメルセデス離脱前には、スクーデリア・フェラーリのチーム代表がマッティア・ビノットから元アルファロメオ/ザウバーのフレデリック・バスールに交代。バスールが抜けたザウバーには、マクラーレンからアンドレアス・ザイドルが加入し、グループCEOに就任している。
多くのチームで体制に変化が起こる中、レッドブルはトップ3チームでは最も安定した統率体制を築いていることとなり、ホーナーはこの安定性がプラスに働くと強調している。
「私は常に安定性を強く信じている」とホーナーは言う。
「そしてレッドブルではとてつもない安定性を享受してきたと思う。スタッフはこの環境や文化、そしてグループのメンバーである彼らに対しての対応に満足している」
「そしてその安定性によって、みんなは自分の役割を正確に把握し、自信と責任、役目を自覚できるのだと思う」
ホーナー自身もビノットの後任としてフェラーリへ移籍するという噂が取り沙汰されたこともあったが、彼は他チームへ移る野心はないとその見方を否定している。
「私は2005年の初めからレッドブルにいる。このチームにおける責任もあるし、繋がりも感じている」
「他の役割やポジションに就くことは常に喜ばしいことだ。しかしもちろん、私のこだわりと心はレッドブルチームと私が率いるみんなの中にある」
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