レッドブル代表、予算超過の”情報リーク”に追跡調査を求める。「我々は謝らないし、中傷したライバルは謝罪を」
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、レッドブルが2021年の予算上限に違反したという情報が漏れたことを問題視している。
レッドブルはメキシコシティGPを前に、2021年の予算を180万ポンド(約3億円=上限の1.6%)オーバーしていたことについて、許可された除外項目のいくつかを誤って解釈していたとして、ペナルティを受け入れた。
チームはFIAとABA(違反容認合意書)を締結し、700万ドル(約10億円)の罰金と、今後12ヵ月間に許される空力開発テストの10%削減というペナルティを受け入れたのだ。
なお、FIAはレッドブルは想定税額控除を通年報告書類内で正しく処理していれば、約43万ポンド(約7000万円=0.37%)の超過に留まっていたとしている。
これによって、9月下旬のシンガポールGPの週末に、レッドブルが予算上限に違反したという噂が初めて流れ始めてから続いてきた論争に終止符が打たれた。
この噂は、FIAの正式な情報をもとにしたものではなく、ホーナーは”中傷的な”主張をするライバルを非難するとともに、この”リーク”に強く反発してきた。
レッドブルが公式に予算上限を超えたと知らされたのは日本GPの日曜日、マックス・フェルスタッペンが2度目のワールドタイトルを決めた90分後のことだった。そして、その1日後に公示されたのである。
FIAの裁定を受け、一連の事件を振り返ったホーナーは、なぜレッドブルが違反したという情報が漏れてしまったのかを調査するための措置を期待すると述べた。
「シンガポールでの告発は、レッドブルのスタッフ、パートナー、関係者全員にとって非常に動揺するものだった」
「もちろん、どんな形であれ情報漏洩は、重大な懸念事項だ。我々は、追跡調査が行なわれることを期待している」
レッドブルとFIAがABAを締結するまで、ライバルチームの多くが厳罰を求める声を挙げていた。特にマクラーレンのザク・ブラウンCEOは、FIA会長のモハメド・ベン・スレイエムとF1会長のステファノ・ドメニカリに手紙を送り、予算超過は「不正行為にあたる」とレッドブルを厳しく批判した。
ホーナーはFIAの裁定後、「ライバルたちが主張したことについて、レッドブルがおそらく謝罪を受けることになるだろう」と述べ、「我々のパフォーマンスや行動に対して謝罪するつもりはない」と語った。
ホーナーはさらに、次のように付け加えた。
「我々は教訓を得るべきだということを肝に銘じている。我々が提出した資料には、間違いがあった可能性がある。後知恵と正常な判断ができれば、誰もがスペシャリストになれるんだ」
「しかし、それは意図的なものでも不正なものでもなく、ある方面で言われているような不正行為もなかった。だから、謝る必要はないと思っている」
「教訓を得ることができたと思う。誰もがこの出来事から学ぶことができる」
「我々は、他のチームから公に批判されてきた。我々のドライバーは、サーキットでブーイングを受けた」
「疑惑によってもたらされた風評被害は大きい。それを止めるべき時が来たんだ」
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