タイヤ戦略次第ではハミルトン優勝もあった? レッドブルのホーナー代表がメルセデスの“ミス”を指摘

レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、イギリスGPでルイス・ハミルトンが勝利を逃した要因のひとつには、メルセデスのタイヤ戦略があると考えている。

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 メルセデスのルイス・ハミルトンにとって、F1イギリスGPは今季最も速さを見せたレースになったと言える。ハミルトンはミディアムタイヤでの最初のスティントを伸ばしたことにより中盤にはレースリーダーにも立ったが、最終的には3位。これについてレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、タイヤ戦略が勝利を逃した要因だと考えている。

 ハミルトンは、タイヤのデグラデーション(性能劣化)が非常に緩やかであったため、スタート時に履いたミディアムタイヤを33周目まで持たせることができた。今回のレースでライバルとなったフェラーリのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツJr.はいずれも20〜25周でピットインしたため、ハミルトンが一時的に首位を走ることになったのだ。

 しかし、その後のハミルトンはピットインでハードタイヤに交換。ホーナーは、残り周回も少なくタイヤのデグラデーションも小さかった中で、ハミルトンにソフトではなく安全策のハードを履かせたことは間違いだったのではないかと指摘した。

「残り周回数やデグラデーションを考えると、ルイスがソフトを使わなかったのには驚いたよ」とホーナーは語る。

「彼は33周目にハードタイヤに交換したが、私はソフトタイヤに交換すると思っていたんだ。これによって、彼ら(フェラーリ)はピンチから脱したように思う」

 ただ、ホーナーはフェラーリの採った采配にも疑問を呈している。レース序盤、シャルル・ルクレールとカルロス・サインツJr.がワンツー体制を築いている際、サインツJr.がルクレールの邪魔にならないようにしたこと、そして終盤のセーフティカーでルクレールをステイアウトさせたことなどがその一例のようだ。

 エステバン・オコン(アルピーヌ)のトラブルによってセーフティカーが出動した際、ワンツー体制を築いていたフェラーリはトップのルクレールをステイアウトさせ、2番手のサインツJr.をピットに呼び寄せた。後続のハミルトンやセルジオ・ペレス(レッドブル)もピットに入ってフレッシュタイヤに履き替えたが、リスタート後のルクレールは上記のライバルにオーバーテイクされてしまい、表彰台を逃したのだ。

「(チームのアプローチは)みんな違うものだろう? チームごとに違うんだ」とホーナーは話す。

「私があの戦略で最も理解できないのは、(セーフティカー出動時に)2台とも、もしくはシャルルを優先してピットインさせなかったことだ」

 またレッドブルにとっては、ペレスが序盤の接触で緊急ピットインを強いられたり、フェルスタッペンがマシンのダメージを抱えてペースが上がらなかったりと今回苦しいレースとなったが、ペレス2位、フェルスタッペン7位という結果で傷口を最小限に抑えた。ホーナーは今回もっと悪い結果になっていた可能性もあったと語った。

「今回、我々は2台のマシンがそれぞれ異なる形で調子を崩したが、セルジオはシャルルに対して(ポイントランキングでの)リードを広げ、マックスはシャルルに6ポイントだけ追い付かれるという結果となった」

「コンストラクターズランキングでは13ポイントしか失っていないことを考えると、もっと悪い結果になっていた可能性もある」

 
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