「レッドブルの“ハイレーキ”は今も有効だ」メルセデス引き合いにホーナー主張
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、メルセデスが徐々にレーキ角を大きくしていることこそ、自チームが採用してきたハイレーキコンセプトが依然としてF1で機能する証明だと語った。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、自チームの採用するハイレーキコンセプトが、依然としてF1で通用するものだと考えている。
レッドブルは長年にわたってレーキ角の大きいコンセプトを採用したマシン作りを行ない、勝利を収めてきた。しかし今季用のマシンRB16は扱いにくい特性であると言われており、レーキ角の大きいコンセプトは低レーキコンセプトほど改善の余地がないのではないか、とも示唆されている。
レーキ角は、簡単に言えばマシンがどれだけ前傾しているかということだ。つまりマシンの前部(フロントウイング等)が路面に近く、リヤのフロアが路面から高い位置にあればレーキ角が大きいということになる。逆にフロントとリヤの車高が均等であればレーキ角が小さいということになる。
しかしホーナー代表は、こうしたレーキ角のコンセプトでそれほど大きな違いはないと考えているようだ。
「メルセデスもマシンのリヤを持ち上げ続けていると思う」
ハイレーキコンセプトは間違った方向なのかと尋ねられたホーナー代表は、ライバルチームの動きを例にそう説明した。
「ここ数年でどれほどそれが増えているかを見れば、我々とそう違ったものではないと分かるだろう。だから、そうしたコメントには同意できない」
ホーナーは現在レッドブルが直面している問題はハイレーキコンセプトを選択したことに起因するのではなく、複雑な空力を調和させようと取り組んできた結果だと話している。
「現在のF1マシンは、信じられないほどに空力的に複雑になっている。バージボード、フロントウイング、フロントウイングの下側、それらのコンポーネントを見るだけで(複雑なことが)分かるだろう」
「必然的に、時には完璧に調和しないことや、異なった状況で機能しないことも起こりうる。だがクルマで何が上手くいっていないのかを理解できたと思うし、ポジティブな一歩を踏み出している。我々の現時点の優先目標はベルギーGPの週末を最大限の活用し、それが何をもたらすか確認することだ」
またホーナー代表はシーズン開始からメルセデスが圧倒的優位に立ってきたが、レッドブルには残りのシーズンでチャンピオンを争えるような可能性が残されていると考えている。
「メルセデスがオフシーズン中に素晴らしい仕事をしてきたと思う」
「彼らは非常に競争力の高いマシンを持ち込んできた。我々はまだ現時点では彼らと差があるが、これはマックスの驚異的な成果でもあり、我々は差を縮めるための作業を懸命に取り組んでいるところだ」
「だが彼らは強大で、よく整備されたマシンであり、財政も豊富だ。言うまでもなく“パッケージ”としてメルセデスは非常にいい仕事をしている」
「我々も懸命に作業を行なっている。良い結果を得つつあるが、来年も規則は(基本的に)同じなため、ギャップを縮めたいと思っている」
「計画中のモノがうまくいけば、今年序盤の問題をより理解することで、より強力なマシン開発の流れへとつながっていくだろう」
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