レッドブル・ホンダ優位に? メルセデスのパワーユニットが信頼性の問題に悩まされるのは「珍しいこと」
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、メルセデスが現在悩まされているパワーユニットの信頼性の問題は「非常に珍しいモノ」であり、タイトル争いにおいて重要な役割を果たすかもしれないと考えている。
Mercedes W12 rear wing detail
Giorgio Piola
メルセデスのバルテリ・ボッタスは、F1アメリカGPに今季6基目となるICE(内燃エンジン)を投入した。これでボッタスは、ここ4戦で3回ものパワーユニット(PU)交換によるペナルティを受けることになった。
ボッタスの他にも、メルセデスのPUを使うアストンマーチンのセバスチャン・ベッテルと、ウイリアムズのジョージ・ラッセルも、今回パワーユニット交換を行なっており、メルセデスのPUは信頼性の問題に悩まされている。
これについてレッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、非常に珍しい状況であり、タイトル争いを左右する重要な役割を果たすことになるかもしれないと考えている。
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、PU交換が頻発する状況について「些細なことではない」とアメリカGPの金曜日に発言。問題を理解するよう努めていると語った。
今季のタイトル争いは、メルセデスとレッドブルの間で激しく争われており、特にドライバーズチャンピオン争いは熾烈。ランキング首位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を、わずか6ポイント差でルイス・ハミルトン(メルセデス)が追う展開となっている。もし今後ハミルトンも信頼性の問題に悩まされることになれば、チャンピオン争いの行方を大きく左右することも十分に考えられる。
この状況についてレッドブルのホーナー代表は、次のように語った。
「信頼性が、決定的な要因になる可能性がある。我々はレースの最後まで、生き残らなければいけないんだ」
そうホーナー代表は語る。
「メルセデスが信頼性に苦しんでいるというのは、非常に珍しいことだ」
「彼らは明らかに、過去6〜7年間を見れば、信頼性の面で見習うべき存在だった」
「だから彼らがこのような状況にあるのは、珍しいことだ」
レッドブルも、既に今季4基目のホンダ製PUを、ロシアGPでフェルスタッペンのマシンに投入済み。しかし、今後は新たなPUを投入することなく、シーズン閉幕まで戦っていけることを期待していると、ホーナー代表は言う。
「我々は今使っているモノで、シーズン最後まで走り切ることを望んでいる。それが我々の想定だ」
「ご覧の通り、状況は非常に急速に変化する可能性があると思う。だから確実なことは言えないがね」
「しかしソチでペナルティを消化したことで、我々は合理的なポジションに戻ることができたと感じている」
一方コンストラクターズランキングでは、レッドブルが36ポイント差で首位メルセデスを追う立場となっている。もし逆転しタイトルを獲得することができれば、レッドブルとしては8年ぶりということになる。
「今年は彼らに、厳しいプレッシャーをかけることができていると思う」
そうホーナー代表は語った。
「我々は今シーズン、本当に全てを捧げてきた。ほとんど全てのレースで、彼らを苦労させることができてきたと思う」
「過去7年間で彼らがどれほど支配的であったか、そして今年のマシンは昨年のマシンを引き継いだモノであると考えると、レッドブルのチームが努力してきたことの証だと言えるだろう。彼らのマシンは昨年、最も支配的なマシンだったのだからね」
「我々は残り6レースで、彼らに挑戦するポジションに身を置くことができている」
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