レッドブル代表、メルセデスとの激しいタイトル争いを語る「彼らが挑戦を受けたのは初めてだ」
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、2021年のタイトル争いを巡る緊張感が日に日に高まっている中、ライバルであるメルセデスのチーム代表であるトト・ウルフとの間に「関わり合いはない」と語った。
写真:: Jerry Andre / Motorsport Images
2021年のF1は、メルセデスとレッドブルの間で、ドライバーズタイトルも、コンストラクターズタイトルも、非常に白熱した戦いが展開されている。そのため、マシンの合法性やコース上でのインシデントにおいて、度々舌戦が繰り広げられている。
そんな状況についてレッドブルのクリスチャン・ホーナーは、メルセデスのトト・ウルフ代表との間に「関係はない」と認める。
今シーズンも今週末のカタールGPを含め、残りは3レース。この段階になっても、ドライバーズタイトル争いではマックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンが僅差の争いを続け、コンストラクターズタイトル争いでも同様にレッドブルとメルセデスの激戦になっている。
2014年以降、昨年まで孤高の強さを誇ってきたメルセデスが、ライバルにこれだけ脅かされるのは、初めてのことだと言っても差し支えないだろう。
この状況で少しでもアドバンテージを得るため、それぞれライバルに対する厳しい視線を送っている。そしてコース上の接触やマシンの合法性をめぐって、度々議論が噴出し、これまで以上に政治的な戦いになっていると言われることがある。
最近の例では、第19戦サンパウロGPでフェルスタッペンがハミルトンをコース外に押し出しながらも、ペナルティが科されなかったことを不服として、メルセデスが再審請求を提出。しかしこの再審は却下されることになった。
ホーナー代表は第20戦カタールGPの現場で、メルセデスとの間に尊敬の念はあるかと尋ねられると「関係はない……あるのは競争だけだ」と語り、次のように続けた。
「先週のスプリント予選レースの後の、トトのチームラジオでの話を聞くのは、とても面白かったと思う」
「ご覧の通り、我々は最大限にプッシュし続けていくつもりだ。このポジションに立ち入るために、我々は懸命に努力してきた。そして彼らが挑戦を受けたのは初めてのことだったと思う」
「人々がプレッシャーの下でどう反応するのか、そして挑戦を受けた時にどのように反応するのかということを目にするのは、興味深いことだ。今回の争いは、このF1というスポーツにおいて我々が歩みを進めてきた中で、最も激しい政治的タイトル争いだと言えるだろう」
一方、メルセデスのウルフ代表は、現在のレッドブルとの戦いは総合格闘技のように素手で打ち合うような厳しい戦いとなっているが、レッドブルが持っている”能力に対しては”「敬意を抱いている」と語った。
「レッドブルで働いている数多くの素晴らしい人たちがいる。そしてメルセデスでも、多くの素晴らしい人たちが働いている。そしてそれは、地獄のような戦いだ」
そうウルフ代表は語る。
「レッドブルが持っている能力に対しては、敬意を抱いている。これが厳しいことは明らかだ。F1はモータースポーツのカテゴリーの中でも世界最高峰なんだからね」
「我々の戦いは、オリンピックのボクシングのような形で始まった。だが次第にプロボクシングのような激しさになり、今ではMMA(総合格闘技)のような厳しい戦いになっている。しかし、それは問題のないことだ」
「我々はリングの上で、できる限り最高の仕事をしようとしている。今やグローブが外れ、素手での殴り合いのようになっているがね。他には何も期待していない」
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