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アルボンのリタイアは、ラジエターがデブリで破壊されたから……レッドブル代表明かす

レッドブル・ホンダのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーによれば、アレクサンダー・アルボンのリタイアは、ラジエターにデブリが突き刺さったことが原因だったという。

Alex Albon, Red Bull Racing RB16, is retired from the race

写真:: Steven Tee / Motorsport Images

 ニュルブルクリンクで行なわれたF1アイフェルGP。レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンは、23周を走ったところでリタイアすることとなった。チーム代表のクリスチャン・ホーナー曰く、リタイアの原因はラジエターにデブリが突き刺さったためだったという。しかしそのトラブルがなければ、表彰台も夢ではなかったと考えているようだ。

 アルボンは決勝レースの1周目にロックアップしてしまう。これによりタイヤにはフラットスポットができてしまい、振動に悩まされることになった。この結果、彼は8周目にピットイン。このピットインは、当初の予定から考えれば、圧倒的に早い段階だった。

 このピットインにより、アルボンは大きくポジションを下げることになった。しかし順調にポジションを回復させ、アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトとの接触でも、大きなダメージを受けることはなかった。しかしこの接触の責任を問われ、アルボンには5秒のタイム加算ペナルティが科される。そしてオーバーヒートの兆候が見られたためにピットに戻った際、これを消化することになった。

「彼は1周目のターン3で、激しくロックアップした」

 そうホーナー代表は語った。

「我々が懸念していたのは、彼のタイヤが、構造がほとんど露出してしまうほどトレッドのゴムが失われてしまったのではないかということだった。振動は、限界を超えるまで増えてしまっていたのが分かった」

「安全性という観点から、我々はその時点で、彼をピットインさせなければいけなかった。コースに戻った後、彼は順調にポジションを取り戻していったが、デブリがラジエターを損傷させてしまったというのは非常に不運だった。その後、温度が急激に上がってしまった。エンジンが壊れてしまう前に、我々はマシンを止めるしかなかったんだ」

「残念なレースだった。1周目にフラットスポットを作り、早々にピットストップをしたにもかかわらず、(セルジオ)ペレス(レーシングポイント)や(ダニエル)リカルド(ルノー)とレースをしていたと思うからだ。彼は賢明な週末を過ごしていた。だから今日結果に結びつかないというのは、彼にとっては残念なことだった」

 アルボンは、金曜日にシャシーを交換している。そしてチームは、2台のマシンでサスペンションのセッティングを比較することを予定していたようだ。

「シャシーの変更は、金曜日の夜に計画されていたモノだ」

 そうホーナー代表は説明する。

「そして金曜日には、ふたつの異なるサスペンションの構成を試したかったのだ。ただ天候が悪く、ひとつのセットアップに集中することになった」

 なおアルボンにとっては今回のアイフェルGPが、今年初めてのリタイアということになった(開幕戦は13位で完走扱い)。この結果には苛立たしく感じていると、アルボンも語る。

「問題がなければ、ピットに戻ることはなかっただろう」

 そうアルボンは語った。

「1周目にロックアップしてしまった。だからレースは、本当に妥協しなきゃいけなかった。明らかにマシンは速いのに、少し残念なことだった」

「その問題がなければ、僕らは何かをすることができただろう。フラットスポットができていたのでマシンはかなり遅かったけど、ペースがあったのは確信している」

 その後、クビアトとの接触もあった。これについてアルボンは、次のように弁解している。

「僕らは良いリスタートを切った。そしてバトル中、ダニールはシケインをショートカットしたんだ。それに加えて、僕の方にも少し誤解があった」

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