初めて約束が守られた……レッドブル代表、ホンダとの契約延長は「自然なこと」
レッドブルF1のチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、2019年シーズンからパワーユニットをホンダに載せ替えたことで、エンジンに関する全ての約束が実現されたと語った。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、ホンダと組んだ1年目となる2019年シーズンを振り返り、ルノーと組んでいた前年までとは大きく異なる関係だったと語った。
レッドブルとルノーのパートナーシップは、2010年から2013年にかけ、4年連続でダブルタイトルを獲得した。しかし、2014年からパワーユニット(V6ターボエンジン+ハイブリッドシステム)のレギュレーションが導入されると、ルノーは苦戦。レッドブルはそのパフォーマンスと信頼性、進歩の欠如に不満を募らせることになった。そしてレッドブルとルノーの関係性は悪化していった。
一方でホンダも2017年限りでマクラーレンと袂を別つことになった。そしてレッドブルは、ホンダをトロロッソのパートナーとして起用。2018年を評価の1年として活用し、その結果に自信を持てたことで、2019年シーズンからはレッドブルのパートナーとしてホンダを迎えた。
レッドブルと組んだホンダは、信頼性を証明。ホーナー代表曰く、シーズン中3回のアップデートも成功し、パフォーマンスも高かったと断言する。
「我々は長年にわたって、ヴィリー(ルノーのパワーユニット開発拠点)から非常に多くの表を見せられてきた。しかしそのシートにあるポテンシャルが実現するのを、決して見たことがなかったんだ」
ホーナー代表はそうmotorsport.comに対して語った。
「今年は、約束された全てが届けられた、初めての年だった」
「ただ環境が異なっただけだ。それは、別のタイプのパートナーシップだった」
「それは真のパートナーシップだ。ホンダにとっては、ポールポジションの獲得だったり、勝利を収めること、そして感情と誇り、ビジネス全体の満足度……それが結果が出るということだ。それを今シーズン見てきた」
「V6ターボ+ハイブリッドの時代になってからの、ルノーとの関係とは非常に異なっていると思う」
しかし数字を見れば、レッドブルはルノーと組んでいた2018年と比較して、コンストラクターズポイントは2ポイント少なくなっている。また、勝利数においても1勝少なくなった。
その一方でマックス・フェルスタッペンはF1デビュー以来最高となるシーズンを過ごし、ドライバーズランキングで3位に。獲得ポイント数(278)と勝利数(3)はいずれも、自己ベストである。
「今年は3回のポールポジションを獲得し(うち1回は、フェルスタッペンがアタックラップで黄旗無視をしたメキシコGPで、ポールポジションを剥奪されている)、3勝を挙げた」
そうホーナー代表は語った。
「モナコでも勝利できたはずだし、メキシコも勝つべきだった。オースティンでも我々は速かった。今年は本当に多くのサーキットで、良いレースカーを手にしていたんだ」
「ホンダからもたらされた進歩は、それぞれのエンジンで我々の燃料パートナーと一緒に実現されたものだし、そして全てが調和して機能している」
「”戦う”ということはなく、それは真のパートナーシップだったと思う。そして我々は同じ目標を共有し、そのメリットを目にしているんだ」
レッドブルとホンダのパートナーシップは、当初は2019年からの2年間だった。しかし2021年の契約が延長され、2022年と2023年に関する交渉も継続して行なわれている。
「少し息を整えるタイミングがあるというのは素晴らしいことだ」
そうホーナーは語った。
「そしてもちろん、今ではホモロゲーションなど、2020年以降のルールがどうなるか、その決定を待つことになる」
「しかし、ホンダと最初の年を過ごし、我々が目にした進歩の後、パートナーシップを拡大するという決断は自然なモノだった」
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