レッドブルF1「我々はコース外でも、しっかりとした目標を掲げてきた」 ホーナー代表、席巻も政治的側面に悩まされた2022年を振り返る
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、2022年シーズンについて予算制限違反など政治的な側面に苦労したものの、全体的には「素晴らしいシーズンだった」と振り返った。
写真:: Red Bull Content Pool
レッドブルは2022年に圧倒的な強さを見せたが、予算上限違反やポーパシング対策に関するロビー活動など、政治的な面に悩まされる1年だった。これについてクリスチャン・ホーナー代表は、「それもF1だ」と語る。
レッドブルは2022年、マックス・フェルスタッペンが史上最多となる年間15勝を挙げ、2年連続でのドライバーズタイトルを獲得した。またチームメイトのセルジオ・ペレスも2勝してチームとしては合計17勝……コンストラクターズチャンピオンにも輝いた。
しかしそんなレッドブルでも、厳しい瞬間に見舞われたこともある。例えば、2021年の予算制限に違反したとして、700万ドルの罰金と、今後12ヵ月の空力テスト制限などの罰則を受けることになった。また、マシンのポーパシング問題に関するレギュレーション変更について「特定のチームを助ける」ために行なわれていると意義を申し立て、ロビー活動を行なう必要もあった。
2022年はF1において最も厳しい”政治的”なシーズンだったかと尋ねられたホーナー代表は、motorsport.comに対して次のように語った。
「コース外でも、今年はしっかりと目標を掲げてきた」
そうホーナー代表は語った。
「我々はレースチームだ。政治団体ではない。我々はレースに集中するだけだし、レースを全力で戦う。限界を押し広げるものだ。これは、レースチームが成功したい場合には、行なうことだ」
「これが、常に我々のアプローチである。それは、我々にとってうまくいった。そしてそれが我々がレースを楽しむ形だ。しかし、今年は時には大変だったと感じられる瞬間もあったが、残念ながらそれがF1だ」
レッドブルは2022年シーズン序盤は厳しい戦いを強いられ、開幕3戦で述べ3回のリタイアを喫することになった。特に開幕戦バーレーンGPでは、2台揃ってリタイアするという最悪のスタートとなったわけだ。
しかしそこから劇的な復活を遂げ、シーズンを席巻。マシン開発もうまくいき、前述の通りの圧勝劇となった。
ホーナー代表曰く、エミリア・ロマーニャGPの1-2フィニッシュは、当時選手権をリードしていたフェラーリにプレッシャーをかける、もっとも重要な瞬間だったと感じたという。
「我々のチームは、フェラーリが1-2フィニッシュを決め、ダブルリタイアを喫したバーレーンGPの後、このような競争力のあるマシンを生み出し、そこから立ち直るという素晴らしい仕事をした」
そうホーナー代表は語った。
「我々は自分たちの目標を失うことはなかった。イモラではスプリントに勝ち、今年最初の1-2フィニッシュを決勝で決めた。フェラーリにプレッシャーをかけることができたし、彼らにひと息つく隙を与えなかった」
「我々は効率的にマシンを開発し続け、車体の重量も少し減らすことができた。そしてマックスは、驚異的な調子を保った。今年の序盤のいくつかのレースを思い出すと、フェラーリとは実に接戦だった。マイアミ、サウジアラビア、そしてバーレーンもそうだったんだけどね」
「我々にとっては素晴らしいシーズンになった」
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