登録

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本

”安全性”をフロア規則の変更理由にするなんて安易な……レッドブル代表猛反対「常識的な解決策が必要」

レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、FIAが2023年シーズンからフロアに関するレギュレーションを変更することを目指していることについて、”安全性”を建前にするのが最も簡単なことだと語った。

Christian Horner, Team Principal, Red Bull Racing

写真:: Steven Tee / Motorsport Images

 FIAは2023年シーズンから、F1のフロアに関するレギュレーションを変更して、ポーパシングやバウンシングといった問題を根絶しようと考えている。しかしレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はこれに猛反対。安易に「安全性」をレギュレーション変更の理由に持ち出すべきではないと主張した。

 テクニカルレギュレーションが大きく変更された2022年シーズン。マシンのコンセプトも大きく変わり、フロア下で稼ぐダウンフォースが増えたことで、多くのマシンがポーパシングやバウンシングといった上下動の問題に悩まされることになった。

 FIAはこれを、安全性の面からも完全に解消したいと考えており、2023年シーズンからレギュレーションの一部を変更することを目指している。その新レギュレーションの中には、フロアの端を25mm高くすることや、FIAが各チームのフロアを今以上に厳しくチェックすることなどが含まれている。しかし、この新規則案には、多くのチームが反対の姿勢をとっている。

 特にレッドブルは、現時点でマシンの上下動に悩まされていないチームは、レギュレーション変更によって代償を払うべきではないと主張。レギュレーション変更に対して強固に反対している。

 先日行なわれたフランスGPのレース後、レッドブルのホーナー代表は、レギュレーションを変更するならば「通常のプロセスに従うべきだ」とFIAを牽制した。

「繰り返しになるが、ここフランスでは問題は見られなかった」

 そうホーナー代表は語る。

「直近の3〜4レースでは、実際には大きな問題は見られなかったと思う」

「だから私は、常識的な解決策が必要だと思う。その年のある時点で、翌年のルールブックを書き直すべきじゃない。予算の上限もあるので、手遅れだ」

「実際、一部の小規模なチームにとって、これはさらに大きな問題だと思う。対応するためのリソースがないだろうからね」

「どのような対策を講じるとしても、それは賢明なモノである必要があると思う」

 フランスGPのウィークエンド中にホーナー代表は、フロアに関するレギュレーションの変更は、ロビー活動を行なった「ある特定のチーム」を助けるためであろうと主張した。

 ホーナー代表の言うあるチームとは、おそらくメルセデスであろうと思われる。しかしメルセデスはそれを否定。フロアのレギュレーションが変更されることで、勢力図が変わることが保証されているわけではないと主張した。

 テクニカルレギュレーションを変更する際には、多くのチームの同意が必要となる。しかし安全性を確保するためであれば、いくらチームが反対しようとも、FIAの独断で変更することができる。しかし今回のフロアに関しては、安全性の問題とは関係ないと多くのチームが疑問を呈している。

「それが安全上の問題であるという意見については、私は異議を唱えるよ」

 ホーナー代表はそう語った。

「マシンを走らせる方法はチーム次第だ。ポーパシングは、簡単に取り除くことができる。しかし方法によっては、パフォーマンスを犠牲にしてしまうだろう」

「チームの競争力を確保することは、FIAの義務ではない。もし競争力を確保するならば、これまでの10年に、エンジンのBoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)を導入するべきだった」

 ホーナー代表曰く、問題の一部は、FIAが言う”安全性の問題”が何であるかということがしっかりと定義されていないことであると主張。そして安全性を持ち出すことが、レギュレーションを書き換える最も簡単な手法であると語った。

「理論的には、委員会や世界モータースポーツ評議会の投票の対象にはならない」

 そうホーナー代表は語った。

「何らかのことはできるかもしれないが、私はそれが賢明な手法である必要があると思う。議論されていた数字は、何ができるのかという”現実”と比較して、あまりにも極端すぎるだろう」

 ホーナー代表は、特定のサーキットでの結果に過剰反応するべきではないと語り、さらに提案されている変更が行なわれずとも、各チームは冬の間に、問題を解決することに集中することを確信していると付け加えた。

 多くのチームは、もしレギュレーションを変更するとしても、決断が遅すぎると主張。ホーナー代表曰く、小規模のチームの中には、レッドブルよりも”反対”を声高に訴えるチームもあるという。

「来年に向けて、今からマシンを再設計するのでは遅すぎる。もし、フロアを25mm高くするということならば、全く異なる空力コンセプトになってしまうんだ」

 
Read Also:

Be part of Motorsport community

Join the conversation
前の記事 またか……再び騒動のリッチエナジーに、ハースのシュタイナー代表も呆れ顔「驚いたかと言われればノー」
次の記事 メルセデス代表、”陰謀論”を一蹴。技術規定変更を巡り「FIAに協力するのはF1の常だろう?」

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本