ダ・コスタがF1に参戦していたら……レッドブル代表「何ができたのか、興味深い」
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、フォーミュラE王者であるアントニオ・フェリックス・ダ・コスタがF1に参戦していたら、何を成し遂げることができたかを考えるのは興味深いと話した。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、元レッドブル育成ドライバーで、フォーミュラE王者のアントニオ・フェリックス・ダ・コスタが、F1に参戦できていたらどんな成績を残していたか、興味深いと語った。
ダ・コスタは、ヨーロッパF3に参戦していた2010年にフォースインディアからF1若手ドライバーテストに参加。GP3に参戦していた2012年途中からはレッドブルのジュニアドライバーに選ばれ、レッドブルからF1テストにも参加した。
2013年限りでマーク・ウェーバーがF1引退を発表したことで、ダニエル・リカルドがトロロッソからレッドブルへと昇格。これにより、トロロッソのシートがひとつ空くことになった。ダ・コスタにとってはF1昇格の大チャンスだったが、この年に参戦していたフォーミュラ・ルノー3.5でタイトル争いに絡めず、ランキング3位に終わった。その結果、GP3でチャンピオンを獲得したダニール・クビアトが代わりにF1に参戦することになった。
フォーミュラEの今季チャンピオンに輝いたダ・コスタ以外にも、2度のフォーミュラE王者であるジャン-エリック・ベルニュや、トヨタでル・マン24時間レースを3連覇したセバスチャン・ブエミなど、レッドブル育成ドライバーには他のカテゴリーで活躍するドライバーも多い。
レッドブルのF1チームとして、契約しなかったことを後悔しているドライバーはいるかと訊かれたホーナーは、ダ・コスタがF1で何を成し遂げたかを見ることができたら面白いだろうと思っていたと語った。
「レッドブルがこれだけ多くのドライバーに機会を与えたのは素晴らしいことだと思うよ」
「ジャン-エリック・ベルニュやダ・コスタ、セバスチャン・ブエミ……ブエミがル・マンで優勝したところを見るのは素晴らしいことだった。それに彼は今でもレッドブルのサポートを受けているんだ。もし彼らがキャリアの初期にレッドブルの支援がなければ、そういったチャンスは得られなかっただろう」
「でも本当に後悔はしていないと思う。優秀な人はいつか必ず頭角を現すものだ」
「ダ・コスタがF1マシンで何ができたのかを見ることができていたら興味深かったかもしれないが、その機会は訪れなかった」
ダ・コスタは2014年のレッドブル・リザーブドライバーを務めたが、この年にDTMやフォーミュラEへの参戦を開始し、F1参戦から遠ざかっていった。
2015年限りでレッドブルを離れたダ・コスタはフォーミュラEへの参戦を続け、2019-2020年シーズンはDSテチータに移籍。シーズン3勝を記録し、フォーミュラE王者に輝いた。これが彼にとって、主要な選手権での初チャンピオンとなった。
彼はフォーミュラEの他にWEC(世界耐久選手権)のLMP2クラスにJOTA Sportから参戦。今年のル・マン24時間レースではクラス2位となっている。
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