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13歳のカート世界王者がレッドブル・ジュニアチームに加入……成長著しいタイのモータースポーツ界に、アレクサンダー・アルボンが及ぼした”好影響”

タイには、モータースポーツにおける輝かしい歴史はないかもしれない。しかしアレクサンダー・アルボンの活躍により好影響を及ぼしており、13歳のカート王者がレッドブル・ジュニアチームに加入。今後の活躍から目が離せない。

Enzo Tarnvanichkul, FIA Karting World Champion - Junior

写真:: FIA

 2022年のFIAカート選手権OKジュニアクラスでチャンピオンに輝いたエンツォ・ターンヴァニチュクルが、レッドブル・ジュニア・チームに加入することが、2022年11月末に発表された。

 レッドブル・ジュニア・チームは、レッドブルF1のドライバーとなるための登竜門とも言える存在。かつてはマックス・フェルスタッペンやピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボン、角田裕毅らが参加しており、現在でもリアム・ローソンや岩佐歩夢など、次期F1ドライバー候補生との呼び声も高いドライバーらが数多く在籍している。

 タイ人のターンヴァニチュクルは、まだ13歳。しかし彼は2022年のFIAカート選手権OKジュニアクラスのチャンピオンに輝いた。タイ人ドライバーがカートの世界王者になるのは、アルボンに続いて2人目だ。

 彼の戦いは簡単なモノではなかった。ターンヴァニチュクルはスーパーヒートでクラッシュするなどフィナーレは6番グリッドからのレースとなったが、そこからトップまで浮上し、勝利をもぎ取ったのだった。

「僕は全力を尽くした。そしてできる限り、自分の国を代表して走ろうとしたんだ」

 12月初旬に行なわれたFIAの表彰式で、ターンヴァニチュクルはそう語った。

「世界選手権の決勝に出ることができたタイ人ドライバーは、僕だけだったと思う。僕は、アレックス(アルボン)のように全力を尽くそうとしたんだ。その結果、考えうる最高の結果を得ることができた」

 アルボンは、自分の祖国であるタイを、強く誇りに思っている。それはターンヴァニチュクルも同様のようで「アレックスのように、インスピレーションをもたらしてくれた人々の足跡を辿りたい」と、13歳にして語った。

「おそらく他の国ほどモータースポーツで成功していない国を代表することで、自分自身に少しばかりプレッシャーをかけることになると思う」

「栄光を自分の国にもたらし、自分の国を最高の形で世間に示すと共に、自分自身のことはもちろん、自分の国のことも誇りに思いたいと思う」

「基本的にはアレックスが僕のベンチマークになると思う。彼は、F1で最も多くのことを達成したタイ人ドライバーだ。そして彼は、僕が打ち負かさなければいけない存在だ」

 ターンヴァニチュクルは、レッドブル・ジュニアチームの一員となったことで、F1への道筋が開かれたことになる。ただF1にたどり着くのは簡単なことではない。彼自身も、そのことを十二分に認識しているようだ。

「非常に権威のあるアカデミーだし、そこにいた多くのドライバーがF1まで辿り着いた」

 そうターンヴァニチュクルは語った。

「このように有名なアカデミーに参加できることは、最初はとても嬉しく思うモノだ。でも結果について考えると、少しプレッシャーを感じる。僕らは勝とうとしている。僕らは皆、コース上に出れば勝つことしか考えていない。そのことは、大きなプレッシャーになる」

「自分のクルマにレッドブルのような企業のロゴが付くことは、結果を残さなければいけないという意味で、プレッシャーが少し大きくなるんだ」

 レッドブルのジュニア・チームを率いるヘルムート・マルコは、非常に厳しい人物として知られている。しかしターンヴァニチュクルは、契約する前のミーティングでは、非常に暖かい人物だという印象を受けたという。

「彼は素晴らしい人物だと思う」

 そうターンヴァニチュクルは語る。

「彼はF1とル・マンで、実際にドライブした経験を持っている。そして彼は素晴らしい人だし、直接会った時には、非常に刺激的な人物だと感じた」

「テレビでは違う印象も受けたけど、でも実際に会ってみると、それは特別なことだと思った」

 ターンヴァニチュクルが素晴らしい才能を持っているということは、2年連続F1王者に輝いたフェルスタッペンの耳にも、マルコを介して既に入っているようだ。

「彼については、良いことをたくさん聞いているよ。今回トロフィーを受け取ったことが、既にそれを物語っている」

 そうフェルスタッペンは語った。

「ヘルムートは非常に興奮している。僕も彼に会えること、そして今後彼がどんなことを達成できるか、それを見るのを楽しみにしている」

 
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