本文へスキップ

オススメ

今の若者は……クルサード、現代F1ドライバーのハングリー精神不足を指摘「私は非常に危険な時代を経験してきた」

F1
バーレーンGP
今の若者は……クルサード、現代F1ドライバーのハングリー精神不足を指摘「私は非常に危険な時代を経験してきた」

レギュレーションの”抜け穴”にFIAが介入か。メルセデスとレッドブルが予選で活用していたトリック禁止へ

F1
レギュレーションの”抜け穴”にFIAが介入か。メルセデスとレッドブルが予選で活用していたトリック禁止へ

ライバルとの差を痛感……ホンダ・プレリュードGTの開幕戦を振り返る。課題はレースペースの安定性「まだまだ“頂上”は遠い」とHRC

スーパーGT
開幕戦:岡山
ライバルとの差を痛感……ホンダ・プレリュードGTの開幕戦を振り返る。課題はレースペースの安定性「まだまだ“頂上”は遠い」とHRC

元レッドブルのマルコ、F1の新レギュレーションは「本来のF1とは違う方向」電気パワーが多すぎると指摘

F1
元レッドブルのマルコ、F1の新レギュレーションは「本来のF1とは違う方向」電気パワーが多すぎると指摘

進化した安定性と勝利で築いた自信。勝田貴元は正真正銘のWRCタイトルコンテンダーだ!

WRC
Rally Croatia
進化した安定性と勝利で築いた自信。勝田貴元は正真正銘のWRCタイトルコンテンダーだ!

Juju、フォーミュラEのテストに参加したことで、自身の”目指すモノ”を再認識「世界で活躍できるドライバーになれるように精進していきたい」

フォーミュラE
Tokyo ePrix I
Juju、フォーミュラEのテストに参加したことで、自身の”目指すモノ”を再認識「世界で活躍できるドライバーになれるように精進していきたい」

ストロール、アストンでの初GTレース参戦に満足。平均ラップタイムもトップクラス「楽しかった。また近いうちに走りたい」

Blancpain Endurance
ストロール、アストンでの初GTレース参戦に満足。平均ラップタイムもトップクラス「楽しかった。また近いうちに走りたい」

フェラーリ、WEC開幕前のイモラテストでトップ3独占。トヨタは8号車が9番手

WEC
Imola Prologue
フェラーリ、WEC開幕前のイモラテストでトップ3独占。トヨタは8号車が9番手

ノーズのダイヤを落としちゃった! 事故か、盗難か、はたまた……F1チームがモナコGPで起こした珍事の裏側

2004年のF1モナコGPでは、ジャガーがプロモーションの一環で高級ダイヤモンドをマシンにつけてレースを戦ったが、まさかの紛失。F1史に残る珍事を振り返る。

Christian Klien, Jaguar R5

 まさにハリウッド映画のワンシーンのよう——そんな事件が起こったのが、2004年のF1モナコGPだ。

 伝統と格式に満ちた富の祭典。モナコGPは毎年華やかな雰囲気をまとっているが、特に21年前のレースでひときわ輝いていたのが、ジャガーのマシンに取り付けられた30万ドル(現在のレートで約4300万円)のダイヤモンドだった。しかしこのダイヤモンド、レース中に姿を消すことになるのだ。

 これはF1史上でも最も奇妙な“未解決事件”のひとつとなっている。まずはその背景から振り返る。

 当時フォードの傘下にあったジャガー・レーシングは成績が振るわず、世間の注目を引くためならなりふり構わない状態だった。ちょうどその頃、ジョージ・クルーニー主演の映画『オーシャンズ12』の公開が控えていたが、ジャガーのマーケティング担当者と配給会社ワーナー・ブラザースのプロモーション担当者はとあるアイデアを思いついた。それが、宝石を盗むという映画の設定にちなんで、F1マシンにダイヤモンドを取り付けるというものだった。

 彼らはシュタインメッツ社からダイヤモンドの提供を受け、マーク・ウェーバー、クリスチャン・クリエンそれぞれのマシンのノーズに1.4カラットのダイヤモンドを装着した。ちなみに保険は未加入だ。現在のインフレを考慮すると、このダイヤはふたつで1億円を優に超える価値があったことになる。この大胆なプロモーションにあわせて、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモンといったハリウッドスターたちもモナコに駆けつけた。

写真: Sutton Images

 しかし、これにはひとつ大きな問題があった。もしクラッシュしたらどうなるのか、誰も考えていなかったようなのだ。

 しかもルーキーのクリエンはまだF1参戦6戦目。F1マシンで最も壊れる頻度の高いノーズに無保険のダイヤモンドを載せ、さらに最もフロントにダメージを負いやすいモナコの市街地コースを走るなど、まるで冗談のような話だ。

 案の定、クリエンは1周目のロウズヘアピンでバリアに接触し、マシンのフロントが軽く破損。リタイアしマシンを降りたクリエンに怪我はなかったが、肝心のダイヤモンドが跡形もなく消えていた。

Christian Klien, Jaguar R5

Christian Klien, Jaguar R5

Photo by: Steve Etherington / Motorsport Images

 このオーシャンズ12とのプロモーションに深く関わっていた当時のジャガー広報担当、ナヴ・シドゥは後にこう語っている。

「あの時、本来ならドライバーやマシンの心配をするべきだったのだが、正直私は真っ先にダイヤモンドのことが頭をよぎった」

 それから2時間後にマシンがピットに戻ったときには、ダイヤモンドの痕跡はまったくなかった。そしてほどなくして、様々な憶測が飛び交うようになった。特にクラッシュの映像がなかったことも、それに拍車をかけた。

 ある人は、バリアのどこかに挟まってしまったのではないかと予測し、またある人は、他の破片と一緒に排水溝に流れてしまったのではないかと話した。

 また、ダイヤはクラッシュの前から外れていて、観客やマーシャルが持ち帰ったのではないかという説も出ている。このダイヤはノーズに接着剤で付けられていただけと言われており、取り外しもそれほど難しいものではなかったと思われる。

Jaguar Racing and Steinmetz present the Diamond Jaguar R5:  the Diamond Jaguar R5 complete with a diamond set in the nose to promote the film Oceans 12

Jaguar Racing and Steinmetz present the Diamond Jaguar R5: the Diamond Jaguar R5 complete with a diamond set in the nose to promote the film Oceans 12

Photo by: Jaguar Cars and Wieck Media Services, Inc.

 さらにもっと大胆な説として、そもそも本物のダイヤはレース中には付いておらず、直前にレプリカにすり替えられていたのではないかという疑惑もあったが、シドゥはこの説を強く否定している。

 いずれにせよ、ジャガーはこの騒動で注目を浴びることになったため、プロモーションという観点では大成功だったと言える。ジャガーは同年限りでF1から撤退したが、チーム自体はレッドブルに買収され、F1屈指の強豪チームへと成長していく。

 事件から20年以上が経った今でも、このダイヤ消失事件の突飛さと不可解さは、F1ファンの間で語り継がれている。誰が考えても、高額な宝石をモナコの狭いコースを走るF1マシンの先端に貼り付けるなんてあり得ないと思うだろう。

 

前の記事 「時にはノーと言うことも必要」アントネッリ、大注目地元戦で苦戦……”ファンサ”コントロールの重要さ学ぶ
次の記事 レッドブル角田裕毅、イモラでの反省活かし伝統のモナコで輝けるか「もっと我慢強くならないと」

最新ニュース

今の若者は……クルサード、現代F1ドライバーのハングリー精神不足を指摘「私は非常に危険な時代を経験してきた」

F1
バーレーンGP
今の若者は……クルサード、現代F1ドライバーのハングリー精神不足を指摘「私は非常に危険な時代を経験してきた」

レギュレーションの”抜け穴”にFIAが介入か。メルセデスとレッドブルが予選で活用していたトリック禁止へ

F1
レギュレーションの”抜け穴”にFIAが介入か。メルセデスとレッドブルが予選で活用していたトリック禁止へ

ライバルとの差を痛感……ホンダ・プレリュードGTの開幕戦を振り返る。課題はレースペースの安定性「まだまだ“頂上”は遠い」とHRC

スーパーGT
開幕戦:岡山
ライバルとの差を痛感……ホンダ・プレリュードGTの開幕戦を振り返る。課題はレースペースの安定性「まだまだ“頂上”は遠い」とHRC

元レッドブルのマルコ、F1の新レギュレーションは「本来のF1とは違う方向」電気パワーが多すぎると指摘

F1
元レッドブルのマルコ、F1の新レギュレーションは「本来のF1とは違う方向」電気パワーが多すぎると指摘