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メルセデスとレッドブルで別れたタイヤ戦略……ポルトガルGPの”正解”はどっち??

まもなく決勝レースを迎えるF1ポルトガルGP。メルセデスとレッドブルが熾烈な優勝争いを繰り広げると考えられるが、残りのタイヤのセット数が異なることが、勝負を大きく左右することになるかもしれない。

Pole man Valtteri Bottas, Mercedes, celebrates in Parc Ferme with Max Verstappen, Red Bull Racing

写真:: Steve Etherington / Motorsport Images

 F1ポルトガルGPの決勝レースは、フロントロウにメルセデスの2台、セカンドロウにレッドブルの2台が並び、熾烈な優勝争いを繰り広げることになると予想されている。しかし両チームは予選までのタイヤ戦略が異なったため、残りの新品タイヤのセット数が違うという状況で決勝を迎える。

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 このことが、勝負の運命を分けることになるかもしれない。

 スタート時に履くのは、いずれのチームもミディアムタイヤ。そして1ストップでレースを走り切るものとみられている。しかしメルセデスとレッドブルは、第2スティントで履くタイヤが異なる可能性がある。

 メルセデスはフリー走行で様々なプログラムを試し、ハードタイヤもミディアムタイヤも使い切ってしまっている。しかし、予選Q3の2アタック目でミディアムタイヤを履いたため、新品のソフトタイヤを1セット残した状態で決勝を迎える。一方のレッドブルは、ソフトタイヤを全て使い切ってしまっており、新品の状態で残っているのはハードタイヤ1セットのみである。

 レース中、この2チームが本当に接近戦となった場合、この残りの新品タイヤが重大な影響を与える可能性がある。

 ソフトタイヤは、理論的には最も優れたパフォーマンスを発揮するはずであり、ミディアムタイヤでスタートして、残り30周以下になったところでソフトタイヤに履き替えるのが、最も速くレース距離を走りきれる戦略であると考えられる。第2スティントでハードを履くという選択肢も当然あるが、パフォーマンス面ではソフトタイヤには劣るため、レース距離で見た時には、デグラデーション(タイヤの性能劣化)を考えても、ミディアム-ソフトと繋ぐ戦略の方が速いはずだ。

 しかし今回のレースに限っては、ソフトタイヤは扱いにくいタイヤになっている様子。実際にメルセデスは、1周アタックではソフトよりミディアムの方が優れていると考え、Q3最後のアタックでミディアムの新品を投入したわけだ。また、航続距離についての不明確さもある。

 一方でハードタイヤは、絶対的なパフォーマンスではソフトにもハードにも劣る。その一方で後続可能距離については他のふたつのコンパウンドよりも耐久性があるものの、作動適正温度まで温めるのに時間がかかる可能性がある。アンダーカットを狙って先にピットストップを行なったとしても、ハードの走り出しのペースが遅ければ、アンダーカットは成立しないこともあり得る。

 結局両チームは、レース序盤にソフトタイヤを履いた他のチームのペースを注視することになるだろう。そのパフォーマンスが堅実なモノであるならば、レッドブルはたとえ中古であっても、第2スティントにソフトタイヤを選択することになるかもしれない。

 なお理論上最も速い戦略は、ソフトタイヤでスタートして、ミディアムタイヤに交換するという1ストップ作戦だ。これは、5番グリッド以降のほとんどのマシンが採用する戦略になるかもしれない。

 フェラーリのスポーティング・ディレクターであるローレン・メキーズは、アルガルヴェ・サーキットの路面が読みにくいため、正しいタイヤ戦略を選ぶのは非常に難しいと語る。

 なおフェラーリは、シャルル・ルクレールがミディアム、カルロス・サインツJr.はソフトで決勝レースをスタートすることになっている。

「ソフトタイヤでスタートするマシンと、ミディアムタイヤでスタートするマシンの間での、激しい戦いになると思う」

 そう語ったメキーズは、フェラーリは故意に2台の戦略を分けたと明かしつつ、次のように続けた。

「明らかに1ストップのレースになるように見える。しかし、ソフトタイヤは実際にはどのくらい持つのだろうか? ソフトタイヤでスタートするマシンは、レースの序盤はミディアムを履くドライバーたちよりも良いペースで走るだろう。しかしその後、彼らはレースのある段階でハードタイヤを履く必要があるかもしれない」

「そして疑問は、レースが終わる直前のことだ。ミディアムを履いているドライバーに対して、ハードを履くマシンのペースはどのくらい遅いのだろうか?」

「どういう状況になっていくのか、それを見るのはとても興味深いだろう。誰も現時点では答えを持っていない。様々な戦略を組み合わせても、そのいずれもが似たような結果になるだろうからね」

 

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