F1

パワー不足を跳ね返せ! アルピーヌ、コンセプト一新の新車に見えない工夫「できることはたくさんある」

アルピーヌは、パワーユニットの出力不足を補うために新車A524に施した数々の対策を明らかにした。

Jonathan Noble

Jonathan Noble

公開日時: 2024/02/13 10:08

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Alpine A524

 アルピーヌは、2024年シーズンに向けてマシンに積極的な改良を進めることを2022年11月の時点で決定。実際、発表されたA524についてテクニカルディレクターのマット・ハーマンは、2023年のマシンから引き継がれるコンポーネントはステアリングホイールだけだと語っているほどだ。

 しかしチームが直接取り組むことができなかった弱点のひとつが、パワーユニット(PU)だ。ライバルたちに対して、ルノーPUがパワー不足であるのは周知の事実であり、その差は30馬力にものぼると言われている。

 PUは開発が2026年まで凍結されている中で、FIAはルノーPUとライバルとの均等化を許可する根拠があるかどうか調査をしたが、最終的にその措置は必要ないと判断された。

 アルピーヌ自身も、レギュレーションが変わる2026年まで問題解決を待たなければならないと分かっているため、時間を無駄にはしたくないと考えている。しかしそれでも、チームはPUに関係する部分の改善に力を注いでいる。

 その一例がPUのパッケージングだ。チームはわずかな利点を見つけるために細部にまでこだわってきた。

「PUが大まかにホモロゲーションされていることは分かっているが、だからといって完全に凍結されているわけではない」とハーマンは言う。

「PUをマシンにうまく組み込むためにできることは、それなりにたくさんある。それが本当に、本当に重要なんだ」

「エンジン周りで行なうすべての作業をどのように維持するかについて、我々は多くの計算を行なっている。例えばテールパイプを統合してサスペンションに与える影響を減らし、トランスミッション周りの圧力損失を減らしているんだ」

「これにより、PUによるすべての仕事がクランクシャフト、そしてリヤホイールに伝えられるんだ」

「ERSユニット、バッテリーパックも後方に移動させ、車重配分を改善した。その重量はかなりのものだ」

 ハーマンによると、チームはトランスミッション・コンポーネントの軽量化にも力を入れ、パフォーマンス向上に貢献しているという。

「トランスミッションからかなりの質量を削減したが、これにはかなりの検証が必要だった」

「PU、すべてのインジェクション・システム、そしてクルマの様々な部分を含むフルパワー・トレイン・システムを備えたフルダイノで検証した。その分析では、3500kmを超える距離を走行している」

Alpine A524 detail

Alpine A524 detail

Photo by: Jon Noble

 A524のエアロパーツには、ウイングやサイドポンツーンなど目に見える変更もあるが、ハーマンによれば、マシン内部の空気の流れにも重要な変更が加えられており、最大限のパワーを引き出すのに役立っているという。

「見えない部分のひとつがボディワークの下で、その下には内部ボディワークと呼ばれるものがある」

 そうハーマンは説明した。

「これによって、サイドポンツーンに入ってからリヤに至るまで、車内を流れるすべての気流をコントロールすることができる。これによって、クルマの冷却挙動を最適化することができるんだ」

「昨年は少しオープンな状態だった。今年はもっといいポジションにいる。そのおかげでマシンの空気抵抗が減り、最適なラップタイムを出せるようになった」

「熱挙動もかなりコントロールされている。例えば、エキゾーストを冷やさないようにしている。エキゾーストを冷やすことは、そのエネルギーを奪うことになるからだ」

「だから、必要なところに空気を使い、必要でないところには空気を使わないようにしているんだ」

「我々は非常にアグレッシブなアプローチをとっている。バーレーンのテストに行けば、自分たちがどこにいるのかがわかると思う」

「我々には引き出せるポテンシャルが非常にたくさんあるし、まだそのすべてを引き出せたわけではないんだ」

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 古豪フェルナンド・アロンソの辞書に“衰え”の文字なし。彼が「50歳まで現役続行可能」と考える理由とは?

次の記事 フェラーリ、”進化”した2024年の新車SF-24を発表。95%のパーツを変更し、打倒レッドブルを目指す

More from

Jonathan Noble



大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす

F1

F1 2024/12/29

大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす



ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす

F1

F1 2024/12/27

ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす



僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識

F1

F1 2024/12/25

僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識

最新ニュース



フェルスタッペン、今季初優勝まであと0.196秒! 勝利は逃すも「最後のスティントは楽しかった」

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

33 分前

フェルスタッペン、今季初優勝まであと0.196秒! 勝利は逃すも「最後のスティントは楽しかった」



コラピント痛恨の同士討ちに、アルピーヌ首脳ブリアトーレも失望感示す「今後どのような対応を取るべきかを検討」

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

1 時間前

コラピント痛恨の同士討ちに、アルピーヌ首脳ブリアトーレも失望感示す「今後どのような対応を取るべきかを検討」



アロンソ、リタイアの原因は異常なパワー不足と明かす「ホンダを信頼して、良くなっていくことを期待するしかない」

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

1 時間前

アロンソ、リタイアの原因は異常なパワー不足と明かす「ホンダを信頼して、良くなっていくことを期待するしかない」



本当にごめんなさい……コラピント、多重クラッシュの被害者ガスリー&ノリスに謝罪。次戦でペナルティ消化へ

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

4 時間前

本当にごめんなさい……コラピント、多重クラッシュの被害者ガスリー&ノリスに謝罪。次戦でペナルティ消化へ

Widget prime_content_fullwidth doesn't have content

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録