ハースに続発するトラブル。ヒュルケンベルグは“警鐘”と見て懸念強める「真剣に受け止めて調査しないと」
ニコ・ヒュルケンベルグはF1イギリスGPでチームメイトのケビン・マグヌッセンがパワーユニットトラブルに見舞われたことを受けて、警鐘が鳴っていると警戒心を露わにした。
ハースのケビン・マグヌッセンは、F1イギリスGPでパワーユニット(PU)のトラブルに見舞われ、苦しいレースウィークとなった。この問題をチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグはかなり問題視している。
マグヌッセンは2日目の予選Q1でトラブルに遭遇し、コース上にマシンをストップ。原因は油圧系のモノだったが、搭載されていたオーストリアで卸したばかりのPUに損傷は無く、再使用可能と見られていた。
ただレースでマグヌッセンは、よりマイレージを重ねている古いPUを使用。しかしそのPUを搭載して走ったレース中盤の32周目、マグヌッセンのマシンに炎上するトラブルが発生してしまった。
チームメイトのマシンに起きたこのトラブルについて、ヒュルケンベルグは懸念していると語る。
「そうだね、懸念している。僕らは今年も何件かこうしたことがあったけど、間違いなくこれは警鐘が鳴っているようなモノだ。僕らのマシンとチームにだけ起こっているようだからね」
「だから問題を真剣に受け止める必要があるのは明らかで、調査して理由を解明する必要がある」
ハースは今シーズン信頼性の問題に見舞われることが多い。なおイギリスGPでトラブルに見舞われたマグヌッセンは、自身のコントロールの及ばない問題でイライラしないように努めていると語った。
「これは僕のコントロールがあまり及ばないことの1つで、僕はそういうのについては気にしないようにしている」
「もちろん、必要なフィードバックを行なっているけど、実際にそのエンジンを使うかどうかはチーム次第なんだ」
「僕があまり影響を与えられるモノでもないからね。だから僕にできることは、集中を維持してチームに寄り添い、次の改善点を見つける手助けをしていくことだ」
「これもレースの一部だ。最初からそうだろう。こういうことは起こりうるものなんだ。だから僕は前進するため、そしてよりパフォーマンスを発揮してトップ10に返り咲くために集中しているんだ」
またマグヌッセンはさらにこう付け加えている。
Kevin Magnussen, Haas F1 Team, walks back to the garage after retiring from the Qualifying session
Photo by: Mark Sutton
「予選もレースもフィニッシュできなかったし、言うまでもないけど今週末は僕のモノじゃなかった」
「集中力を維持して、次の改善のステップを探すようにしなくちゃいけない。トップ10に入るためには、今は少し頑張りすぎていると思う」
なおハースにPUを供給するフェラーリでチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、レース後にハースに発生した問題について訊かれた際、「結論を出すには時期尚早だ」と語った。
またヒュルケンベルグはレース序盤にセルジオ・ペレス(レッドブル)と接触があり、フロントウイングのエンドプレートを喪失。ピットインが必要となりレース展開に大きな影響を受け、結果的に13位とポイント外でレースを終えた。
「あまり良くはなかったし、つまらなかった」
ヒュルケンベルグはレースをそう振り返った。
「当然だけどフロントウイングの損傷で序盤にピットへ戻らなくてはならなくて、基本的に僕らは蚊帳の外に置かれることになった」
「セーフティカーが出て欲しいところだったけど、ちょっと遅すぎた。SC後のペースはまともだったと思うけど、DRSトレインだったからね。アレ以上は難しかったよ」
ヒュルケンベルグはペレスとの接触についても次のように語る。
「残念だった。実際、僕もそのことに気がついていなかったんだ。でも僕らはターン4の出口でぶつかってしまったみたいだ」
「ターン6の後にDRSがあるから少し焦っていたんだと思う。急ぎすぎだったし、不必要だったと思うけどね」
Additional reporting by Jake Boxall-Legge
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