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僕にはこういう結果がお似合いさ……悲運のヒュルケンベルグは自虐気味なジョーク

ニコ・ヒュルケンベルグは、イギリスGPの週末でクレイジーな4日間を過ごした後、最終的にF1復帰レースを走れなかったことはある意味自分らしい結果だと語った。

Nico Hulkenberg, Racing Point on the pitwall with Otmar Szafnauer, Team Principal and CEO, Racing Point

写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images

 セルジオ・ペレス(レーシングポイント)が新型コロナウイルスの検査で陽性となり、F1イギリスGPの欠場が決まったことで、昨年限りでF1を離れていたニコ・ヒュルケンベルグに突如復帰のチャンスが舞い込んできた。彼はGTカーをテストするためニュルブルクリンクに向かう途中、古巣であるレーシングポイントから代役出場の打診を受け、急遽イギリスへ。約半日でシート合わせや諸々の作業を完了させ、フリー走行1回目からマシンを走らせた。

 昨年のアブダビGPでルノーのマシンを走らせて以来のF1ドライブとなったヒュルケンベルグは、それを感じさせない走りを披露。予選では13番手でQ2敗退となったが、Q3進出ラインまで0.065秒差と、あと一歩だった。

 あとは復帰レースを無事に終えるのみとなっていたヒュルケンベルグだが、レース直前にトラブルが発生。パワーユニットを始動させることができず、レースのスタートを切ることができなかったのだ。なお、後の調査ではクラッチのボルトが緩み、剪断していたことが原因だと分かったようだ。

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 木曜日から日曜日までのわずか4日間の間で、F1復帰のオファーを受け、ドイツからイギリスまで飛び、あらゆる障壁をクリアしてセッションに参加。しかし最後はレースに出られず……そんな悲運の週末を過ごしたヒュルケンベルグはレース後、今回の出来事はある意味自分らしいものだったとジョークを飛ばした。

「クレイジーだよね。僕がこれまでクレイジーな日々を経験してきたことを考えると、何となくこういうのがお似合いな気がするよ」とヒュルケンベルグは語った。

「でももちろん僕とチームにとっては残念なことだ」

「彼らはあらゆることを試した。でもパワーユニットに関する問題で、僕たちはマシンを発進させてコースに出ることができなかった。トラブルが起きたことは非常に残念だし、その原因を調べているところだ」

 F1復帰戦が“幻”となったヒュルケンベルグだが、彼にはまだチャンスが残されている。現在ペレスの検疫期間については10日間なのか7日間なのかはっきりしておらず、チームは英国政府のガイドラインの明確化を待っている状態だ。検疫期間が7日と確定し、ペレスが検査で陰性だと確認されれば、ペレスがシートに復帰することになるだろう。しかし仮にペレスが10日間の検疫対象となった場合、ヒュルケンベルグが次戦F1 70周年記念GPにもレーシングポイントから参戦する可能性が高いだろう。

「もし僕に次の週末があるとしたら、今日のレースは、レースコンディションの中でマシンの色んなことを理解して経験を積むために非常に重要だっただろう」とヒュルケンベルグは言う。

「今回はそういった(技術的な)要因で走れなかった訳だけど、しょうがないと思う。来週に向けて物事がどう動いていくかだね」

 

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