ヒュルケンベルグ、待望の初表彰台ならず。タイヤの振動酷く予定外の3ストップ強いられる
ニコ・ヒュルケンベルグは、F1 70周年記念GPのレース終盤にタイヤのバイブレーションに悩まされたため、ピットインを余儀無くされたと語った。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
新型コロナウイルス陽性と診断されたセルジオ・ペレスの代役として、レーシングポイントから出場しているニコ・ヒュルケンベルグ。彼はF1第5戦F1 70周年記念GPの予選で3番手を獲得。決勝ではキャリア初の表彰台にも期待がかかっていた。
ヒュルケンベルグはスタートでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に交わされ4番手に後退するが、その後はタイヤに苦しむメルセデス勢を時折上回るペースで周回を重ねていた。そして2回のピットストップを終えた段階で、1ストップ作戦のシャルル・ルクレール(フェラーリ)に先行されはしたものの、5位獲得は堅いものと見られていた。
しかしながらヒュルケンベルグは残り8周というところで3回目のピットインをし、ソフトタイヤに交換した。これにより、ヒュルケンベルグはチームメイトのランス・ストロール、そしてアレクサンダー・アルボン(レッドブル)の後ろに回ることとなり、7位でフィニッシュした。
今回のレースで主流となった2ストップではなく3ストップを選択したことについてレーシングポイントは、ヒュルケンベルグがレース終盤にタイヤのバイブレーションに苦しんでいたことを理由に挙げた。そしてヒュルケンベルグ本人も、このままではレースを完走できないのではないかと心配していたようだ。
「僕たちはピットインをしてプライム(ハードタイヤ)を外さざるを得なかったんだ」
ヒュルケンベルグはレース後にそう語った。
「左右のリヤタイヤに大きなブリスターがいくつかできていたと思う。バイブレーションは急激に大きくなっていって、2〜3周で手に負えないものになってしまった」
「あのタイヤは最後まで保たなかったと思う。残念だ。レースの前半はうまくコントロールできていて、マネジメントできていた」
「2セット目のプライムを履いた時に、これまでのセットとは違うタイヤ、違うコンパウンドのように感じた。そして最終的にはうまくいかなかった」
同じくペレスの代役として出場した第4戦イギリスGPはトラブルで決勝を走ることができなかったため、今週のF1 70周年記念GPがヒュルケンベルグにとって久々のF1レースとなった。彼は久々のF1でレースディスタンスを走りきるのは大変であったことを認めた。
「ありがたいことに、ヘッドレストがかなり近い位置にあるから、頭をたくさん休めることができたよ」とヒュルケンベルグは言う。
「全身、特に背筋がキツいし、お尻の周りはすごく締め付けられているんだ。明日は間違いなく痛むだろうね」
「静かなレースだったし、争いもなく、セーフティカーも出なかった。でも正直それがありがたかった。アクションが少なくて良かったよ、今回の感じで十分だった」
仮に次週のスペインGPでもペレスが欠場することになった場合、ヒュルケンベルグが代役出場をする運びとなっているが、レーシングポイントはスペインGPでのペレス復帰は「99%確実」だと語っており、ヒュルケンベルグにとってはこれがひとまず今季最後のレースということになるだろう。
「正直なところ、全容は分かっていない」とヒュルケンベルグ。
「数日経てば詳細が分かるだろう。週末が近付くにつれて、進展があるだろうね」
「彼がレースに出られない場合に備えて、僕は待機すると思う。また木曜くらいにギリギリの判断になると思うよ」
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