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”表彰台ゼロの最多出走”は誇るべき記録だ! ヒュルケンベルグ、自らの経歴に自信も、高すぎる身長が大いなるトップチーム加入のチャンスを奪った?

ハースF1のニコ・ヒュルケンベルグは、最も多くのF1レースに参戦した”表彰台ゼロ” のドライバーであるという記録を持ち、現在もそれを更新し続けている。しかし自分の才能は十分に証明できたと考えているという。

Nico Hulkenberg, Haas F1 Team

 ハースからF1に参戦しているニコ・ヒュルケンベルグは、最も多くのグランプリに参戦した”表彰台未経験”のドライバーであるという記録を持っている。ある意味それは不名誉な記録かもしれないが、それでもヒュルケンベルグは、自身の才能を証明することができていると考えているようだ。

 ヒュルケンベルグは2010年にウイリアムズのドライバーとしてF1デビュー。その1年目には、ブラジルGPでポールポジションを獲得するなど、光るところを見せた。

 しかしそれからF1への参戦を重ねること193戦(2023年ベルギーGP終了時点)。未だ表彰台を獲得できておらず、最高位は4位(2012年ベルギーGP、2013年韓国GP、2016年ベルギーGP)である。

 表彰台を獲得していない出走回数が多いドライバーの次点はエイドリアン・スティールの128回であり、それと比較すれば、ヒュルケンベルグの表彰台から見放されている期間がどれだけ長いかが分かるだろう。

 とはいえ、ヒュルケンベルグに表彰台獲得の可能性がなかったわけではない。2012年のブラジルGPでは、フォースインディアのマシンを駆ってレースの大半をリードしながら、マクラーレンのルイス・ハミルトンとクラッシュ。これでペナルティを言い渡され、5位に終わった。また2016年のモナコGPでも、ピット作業が遅れたことで表彰台を逃している。

 表彰台を獲得できていないことに不満を感じているかと尋ねると、ヒュルケンベルグは「確かに、それは事実だね」と語った。

「それについて考え始めると、少し苛立たしく感じる。当時も今も、全てのレーシングドライバーは常に勝ちたいと思っているからだ。でも同時に、僕は勝てるようなマシンに乗ったことがない」

 そうヒュルケンベルグは言う。

「これまで良いマシンに乗ってきたし、表彰台に上がるチャンスもあった。でも、様々な理由でそれが実現することはなかった」

「しかし正直に言って、僕はまだ幸せな立場にいる。楽しめているしね。そしてもちろん、振り返ってみると、もっとうまくできただろうということもたくさんあった」

「でも今は、そのことについて苛立たしく思っていない。僕は良い立場にいる。だって今シーズンの後半には、おそらくメキシコかどこかで、200戦出走を達成できるだろうからね」

「表彰台には届かなかったかもしれないけど、もし自分が悪いドライバーだったら、200戦も出走することはできなかったと思う。だから、何かしらいいところがあるはずだ」

 ヒュルケンベルグはまた、これまでのF1の経験の中で、表彰台を獲得できるチャンスは”ほんの一握り”しかなかったと語った。

「僕は今このシーズンを戦っているし、来る日も来る日も仕事をして、シーズンを最大限に楽しもうとしている」

 そうヒュルケンベルグは現状について語った。

「自分が手にしているモノを最大限に活用しなきゃいけない。そして、過去を振り返ればチャンスもあったけど、それはうまくいかなかった。当時はとても苛立たしかったけど、それが現実なんだ」

「先日誰かが、『最も多くのレースを走り、表彰台ゼロ』という記録があるということを教えてくれた」

「でも一方で、『勝利や表彰台の経験がないドライバーで、獲得ポイントが最多』という別の記録もある。僕が言いたいのは、その記録が、僕のことを物語ってくれているということだ」

 ちなみにヒュルケンベルグの通算獲得ポイントは530。一方でスーティルは124。その差は歴然である。

 かつてヒュルケンベルグには、フェラーリ移籍の噂が絶えなかった時期もある。しかしそれは実現することはなかった。もしフェラーリ移籍が現実のモノとなっていたならば、彼の人生は変わったかもしれない。

 ヒュルケンベルグは、184cmという自身の身長が、フェラーリ移籍の足枷になったと考えている。F1マシンの重量配分、そしてコクピットのパッケージングを考えると、チームとしては大柄なドライバーは扱いにくく、小柄なドライバーを優先する傾向にある。そのことが、自身のキャリアを難しいモノにした可能性があると、ヒュルケンベルグは考えている。

「『申し訳ないが、背が高すぎるのでお断りするよ』と、言われたことは、一度もない」

 そうヒュルケンベルグは語った。

「おそらく彼らが、面と向かってそういうことを言うことはないだろうね」

「でも、そのことがトップクラスのマシンに乗り込むチャンスを奪ってきたことは確かだ」

「パッケージングの問題、スペースの問題、そして重量……そういうことを考えれば、(身長が高いドライバーを選ぶのは)F1において、確かに正しい方法ではないよね」

 

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