F1新マシン、狙いの”接戦増加”はまだ未知数……ヒュルケンベルグ「シミュレーターでは大きく変わらなかった」

元F1ドライバーのニコ・ヒュルケンベルグは、オーバーテイクの増加を狙っている2022年の新レギュレーションについて、後方乱気流の問題が確実に解決されるかは分からないと語っている。

F1新マシン、狙いの”接戦増加”はまだ未知数……ヒュルケンベルグ「シミュレーターでは大きく変わらなかった」

 来る2022年シーズン、F1はテクニカルレギュレーションの大幅な変更を控えており、マシンは新世代と呼べる変化を迎えることになる。

 新レギュレーションの目的は、コース上でのバトルをより促進することだ。各マシンが生む乱気流(ダーティエアー)と、後方のマシンがそれから受ける影響を減少させるため、F1は2022年にグラウンドエフェクトを活用したマシンへと転換することになった。

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 当初、この新型マシンではラップタイムが2021年までと比較して数秒遅くなることが予想されていた。しかし各チームの開発が進むに連れ、今ではそのギャップは大部分が取り戻されていると見られる。

 こうした新マシンが実際にコースに姿を現し、新レギュレーションの狙いが実現しているかどうかを確かめるのは、2月末のプレシーズンテストまで待たなければならないだろう。

 ただ元F1ドライバーで、2021年シーズンにアストンマーチンでリザーブ兼開発ドライバーを務めていたニコ・ヒュルケンベルグは最近、2022年用マシンについての所見を明かし、ダーティエアーの問題が解決されるかは定かではないと語っている。

「彼らは新しいクルマを、もう少し遅く、ドライビングをよりチャレンジングなモノにして、クルマのパフォーマンスや空力が支配的な状況を変え、違いを生み出す事のできるドライバーにより注目を集めることを狙っていた」

 ヒュルケンベルグはそう語った。

「だけど僕の初期の経験から言うと、新型マシンはかなり速いし、これまでのレギュレーションに比べてあながち遅いとも言えない。ドライビングへの認識も、少なくともシミュレーターでは大きくは変わらなかった」

「前方のマシンに本当にもっとついて行けるようになっているかどうかは、とても興味深い点になるだろう。シミュレーターではコーナリングスピードは凄く速かった。だからダーティエアーのリスクも依然としてあるし、他のマシンがあの速度で後方に追随するのを想定するのが、簡単なこととは思えない」

「でもとにかく、ポジティブな驚きがもたらされれば良いなと思うよ。ひとたびプレシーズンテストが開始されれば、ドライバーとチームはコース上でマシンがどういった動きをするのかを知ることになるだろう」

 なおヒュルケンベルグは2022年の勢力図については、新レギュレーションが全チームにとって「急激な学びの場となる」と指摘。そして、現段階での予想は時期尚早とは認めつつも、近年のトップチームが上位に入ってくるだろうとしている。

 ヒュルケンベルグ自身の2022年のレース活動は未だ不透明だ。彼はF1へのフル参戦復帰の望みは絶たれたことを、昨年9月に公表。インディーカーでのテストも行ない、好評価を得ていたが、”個人的な理由”から参戦は断念している。

 
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