急遽F1復帰のヒュルケンベルグ、決定までの24時間は「クレイジーでワイルド」
セルジオ・ペレスの代役としてレーシングポイントのマシンを駆ることになったニコ・ヒュルケンベルグは、F1への復帰がきまった24時間を”クレイジーでワイルド”なモノだったと語った。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
レーシングポイントのセルジオ・ペレスは、イギリスGPの前に行われた新型コロナウイルスの検査で陽性と判定されたため、イギリスGPを欠場しなければならなくなった。その代役として起用されることになったのは、昨年までルノーF1のドライバーだったニコ・ヒュルケンベルグである。
ヒュルケンベルグは、ニュルブルクリンクでGTマシンのテストを行なう予定だった。しかしその予定を破棄し、木曜日にイギリスへ移動。すぐにレーシングポイントのファクトリーを訪れ、シートフィッティングと契約交渉を行った。
ヒュルケンベルグがサーキットに入場できたのは、フリー走行1回目が始まる10分前を切ってからだった。彼は、サーキット入場前に行なわれた新型コロナウイルスの検査結果を待つ必要があったのだ。しかし陰性と判断されたことで入場が叶い、すぐにレーシングポイントのマシンRP20に乗り込み、走行をスタートすることができた。
「この24時間は、少しばかり特別なモノだった。クレイジーで、ワイルドだったよ」
そうヒュルケンベルグは語った。
「昨日(木曜日)の午後4時30分に電話を受けた。そして飛行機に乗ってここにやってきて、深夜2時までシートフィッティングを行なった。そして今朝8時からシミュレータに1時間くらい乗ったんだ。だからとても短い夜だった。でも、やる価値はあったよ」
そうヒュルケンベルグは語る。
「チームは多大な努力をしてくれた。チームに感謝したいよ。夜勤の人たちは、僕をマシンに乗せるために、素晴らしい仕事をしてくれた。そしてFIAも、スーパーライセンスを非常に速く発行してくれた。それは、とても特別なことだった」
ヒュルケンベルグにとって今回のグランプリ参戦は、2019年の最終戦アブダビGP以来のこと。F1マシンの高いGによる影響を、すでに感じていると認める。シルバーストンは、現在F1を開催するサーキットの中でも、特にかかるGが高いサーキットであると言える。
「Gフォース……それはとても特殊で特別なモノであるから、訓練するのは難しい」
そうヒュルケンベルグは語った。
「僕の体調はまともだった。しかしこれだけのGフォース、特にここシルバーストンは、最も速いコースのひとつだ。しかも35度の気温になった」
「僕は今年のイギリスで最も暑い日を選んでしまったようだ。でも、これまでで最高のモノを持っている」
ヒュルケンベルグは、FP1を9位、FP2を7位で終えた。1日を通じての最速タイムは、トップタイムを記録したチームメイトのランス・ストロールから0.6秒遅れのモノだった。
「ものすごく大きな可能性を見ることができた。このマシンは、非常に速い」
そうヒュルケンベルグは語る。
「ソフトタイヤでの走行は、あまりうまく行かなかった。だから、もう少し伸び代があると思う。そして、ソフトタイヤをよりうまく使えるようにする必要があるだろう」
「それは、今晩取り組むべきことだと思う。そして、今週末から可能な限り最善な結果を引き出せるよう務めるつもりだ」
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