ヒュルケンベルグ、サウジアラビアのコースに驚き「キャリアで最も厳しいレースになるかもしれない」
アストンマーチンのニコ・ヒュルケンベルグは、サウジアラビアGPはこれまででもっとも厳しいF1でのレースだと語った。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
超高速コースが舞台のF1サウジアラビアGPに、数人のドライバーが肉体的な厳しさに直面している。アストンマーチンのドライブするニコ・ヒュルケンベルグも、キャリアの中でも最も厳しいレースになるだろうと考えている。
ヒュルケンベルグは、新型コロナウイルスに感染したベッテルの代役として、第2戦サウジアラビアGPでも開幕戦に続き、セバスチャン・ベッテルの代役として参戦。初挑戦のコースながら、予選では18番手につけた。
開幕戦では急遽の代役だったということもあり、ほとんど準備期間のない中でマシンに飛び乗ったヒュルケンベルグだが、サウジアラビアでは木曜日の午前中にサーキットに到着し、チームとのミーティングやサーキットウォークもこなした。またバーレーンGPの後には、チームのシミュレータでサウジアラビアのコースを学習することもできた。
しかしヒュルケンベルグ曰く、サウジアラビアのコースはシミュレータよりもはるかに難しいと認める。
「より多くの準備に、より多くの時間をかけてきた」
そうヒュルケンベルグは語った。
「でもこのコースは別物だ。僕がこれまでレースをしてきたコースとは、比較できることは何もない」
「とても高速だし、市街地コースとしては驚異的だ。要求はとても大きいし、とてもチャレンジングだ」
「今週末は自信をつけたり、リズムを掴むのが難しかった。それは予選でも続いた。まだまだ引き出せるモノがあった。コンマ数秒は速く走れたはずだ。でも残念ながら、僕にはそれをつなぎ合わせることができなかった」
「確かにシートポジションとか、その他の色々なことをもう少し詰める必要があるのは分かっているけど、それは今分かったことじゃない。しかしこのコースにやってくると、シミュレータでしっかり走ったにもかかわらず、かなり新しくて新鮮な感じがするんだ」
シミュレータと違う点について、ヒュルケンベルグは次のように説明する。
「正直なところ、比較できるところは何もない」
「シミュレータでは、スピード感を得るのが難しいし、身体的な負荷もかからない。だから、同じじゃないんだ」
「またシミュレータでは、ラインを外したとしても埃があるわけでもないし、それでグリップが低くなることもない。だからとても違った感覚になるんだ。実際には、かなり激しい違いだよ」
「つまり、レースはものすごく大変になるだろう。おそらく、僕のキャリアの中でも最も難しいレースになるはずだ。肉体的にも、非常に厳しいだろう。でもそれを乗り越えて、チームをできるだけ手助けしたいと思っている」
なお予選ではミック・シューマッハー(ハース)が大クラッシュを喫し、病院に搬送されることとなった。安全性の懸念について尋ねられたヒュルケンベルグは、次のように語る。
「トリッキーなコースだ。しかし危険かどうかは僕には分からない。ただ間違いなく速いし、何かが起きる可能性がある。こういうコースでは、特にレースでそういうリスクがある」
「ドライバーたちは、怖がったり怯えたりしたとしても、レースに出ることを強要されるわけじゃない。安全ではないと感じたならば立ち去ることもできるし、安全ではないと感じる場所に行かないようにする選択肢もある。だからドライバー次第ということだ」
「バクーも確かに高速だけど、ほとんどは直線だ。コーナリングスピードは、こことは程遠いモノだ。だから間違いなく、とても独特で特別なコースだと言える」
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