ニコ・ヒュルケンベルグ、F1カムバックが決定! シューマッハーの後任としてハースと契約
ハースは今季限りでチームを離れるミック・シューマッハーの後任として、ニコ・ヒュルケンベルグと契約したことを発表した。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
11月17日、ミック・シューマッハーが今季限りでチームを離脱することを発表したハースF1。その30分後、後任ドライバーがニコ・ヒュルケンベルグとなることが発表された。
シューマッハーが今季限りでチームを離れる可能性については以前から指摘されており、後任候補にはヒュルケンベルグの他、ハースのエンジンサプライヤーであるフェラーリと関係の深いアントニオ・ジョビナッツィなどの名前が挙がっていた。
ただチーム代表のギュンター・シュタイナーは、フェラーリがドライバー選定について強い決定権を持っておらず、助言ができるのみだと主張していた。そしてジョビナッツィはアメリカGPのFP1でハースから出走してクラッシュするなどチームに好印象を与えることができなかった。
2021年にはニキータ・マゼピンとシューマッハーというルーキーコンビにラインアップを刷新したハースだったが、そこからわずか2年でケビン・マグヌッセンとヒュルケンベルグという経験豊富なベテランコンビに生まれ変わった。
ヒュルケンベルグはルノーから参戦した2019年を最後にF1レギュラーシートを失っていたが、2020年以降はコロナ禍において“スーパーサブ”として活躍。2020年、2022年と2レースずつ、共にアストンマーチンから代役出走した。そしてこの度、再びフル参戦のチャンスをつかんだ。
そんなヒュルケンベルグは次のようにコメントした。
「僕は本当の意味でF1を離れたことはないと思っている。また一番好きなことをする機会を得たことに興奮しているし、信頼を寄せてくれたジーン・ハースとギュンター・シュタイナーに感謝したい」
「中団にいる他のすべてのチームと競争できるようにするために、僕たちにはやるべきことがある。またあのバトルに加わるのが待ち遠しいよ」
GP2で圧倒的な強さでチャンピオンを獲得するなど、ジュニア時代から強さを発揮してきたヒュルケンベルグは、2010年にウイリアムズからF1デビュー。その年のブラジルGPでは雨絡みの予選でポールポジションを獲得してみせた。
しかしチームの財政危機もあり、わずか1年でウイリアムズを離脱。2011年はフォースインディアのリザーブドライバーとして過ごした。2012年にフォースインディアのレースシートを得ると、以降ザウバーや、ルノーなどでレースを戦った。また、2015年にはポルシェのマシンでル・マン24時間レースを制するという、現役F1ドライバーには珍しい偉業を達成している。
2019年限りでレギュラーシートを失って以降は、フォースインディアを前身とするレーシングポイント、アストンマーチンで代役参戦。計5戦の代役参戦のうち、2レースでポイントを獲得した。
2021年10月にはアロー・マクラーレンSPでインディカーのテストを行なったが、同シリーズへの参戦には興味がないことを明言。F1復帰の道を模索していた。
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