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ヒュルケンベルグ、貫禄の8位入賞。唯一のミスは「エンジンモードを間違えたこと」?

ニコ・ヒュルケンベルグは、アイフェルGPで自身が犯した唯一のミスは、スタート時に誤ったエンジンモードにしてしまったことだと語った。

Nico Hulkenberg, Racing Point RP20, Nicholas Latifi, Williams FW43

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 ドイツ・ニュルブルクリンクで行なわれたF1アイフェルGPでは、レーシングポイントのランス・ストロールが体調不良に見舞われ、ニコ・ヒュルケンベルグが急遽代役として予選から出走するという一幕があった。

 土曜日の朝、地元テレビ局の仕事で現地入りする予定だったヒュルケンベルグは、ケルンで友人とコーヒーを飲んでいた。彼はそこでレーシングポイントから電話で出場を依頼され、急いでサーキットへ向かうこととなった。

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 そして、まさに“ぶっつけ本番”で挑んだ予選では最後尾の20番手に終わったものの、決勝レースではトラブルなどで脱落していくマシンを尻目に力強い追い上げを見せ、最終的に8位でフィニッシュしてみせた。

 決勝後にヒュルケンベルグは、スタート時にエンジンモードを間違ってしまったことが唯一のミスだとコメントした。

 スタート直後にステアリングホイールで必死に操作をしていたことについて、それは通常の動きだったのかと尋ねられたヒュルケンベルグは、こう答えた。

「いや、それは正常なことではない。エンジンモードを間違ってしまったんだ」

「通常、『バーンアウト』にした後は『ラン』に動かすんだけど、そうするにはダイヤルをふたつ動かさないといけない。でも僕は『バーンアウト』の後にひとつしか動かさなかったので、エネルギーを使わないモードに入ってしまった」

「僕はそれに気付いたので、急いでダイヤルを戻したんだ。だから大きくロスをすることはなかったけど、蹴り出しが悪くてイマイチなスタートになってしまった」

 その後のヒュルケンベルグは、ミスのない熟練の走りを披露。順位を上げていく中で、いくつかオーバーテイクも見せた。

「みんなホイールをロックアップさせたりして、大変そうにしていた」とヒュルケンベルグ。

「僕たちはレース前、ドラブルには巻き込まれないようにしたいと言っていた」

「もちろん、僕たちに良いマシンがあるのは分かっていたから、1周目でレースが終わるのは避けたかった。レースの途中もかなり慎重に走っていた」

 今季のF1レギュラーシートを失っているヒュルケンベルグにとっては、新型コロナウイルスに感染したセルジオ・ペレスの代役として2レース出場した以来、今季3度目のレーシングポイントでのレースとなった(うち1戦はトラブルにより決勝出走できず)。今後も不測の事態が発生した際にヒュルケンベルグが招集される可能性は否定できないが、本人はチームとの次のステップがどうなるかは分からないと語った。

「これ以降はどうなっていくのか分からない」とヒュルケンベルグ。

「ある意味では準備をしておかないといけないと思う。準備期間をしっかり設けて、週末の早い段階から参加できると良いね」

 チームの緊急事態に備えて、必要とされたタイミングでスポット参戦することは、自身にとって意味を持つのか? そう尋ねられたヒュルケンベルグは次のように答えた。

「分からない。イエスかもしれないし、ノーかもしれない。もう少し考えてみる必要があるかもね」

 

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