ハース超貴重1点をもたらしたマグヌッセンにヒュルケンベルグ感激「”次”は恩返ししたる」
ニコ・ヒュルケンベルグは、F1サウジアラビアGPでポイント獲得のためのチームプレーに徹したチームメイトのケビン・マグヌッセンにどこかで恩返しをしたいと語った。
F1サウジアラビアGPではハースが大胆な戦力を採ってニコ・ヒュルケンベルグが貴重な1ポイントを獲得。彼はこのチャンスを作るために協力してくれたチームメイトのケビン・マグヌッセンに、いずれ恩返しをしたいと語った。
サウジアラビアGPでハースは既に20秒のタイムペナルティが与えられていたマグヌッセンに、角田裕毅(RB)やアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)といった中団の後続グループを抑え込む指令を発動。チームメイトのヒュルケンベルグのステイアウト作戦を援護しにかかった。
マグヌッセンに意図的にスピードを抑えさせるというこの非情な戦略は結果的に大当たり。ヒュルケンベルグは実質的なトラックポジションを失うことなくピットストップを消化し、10位でチェッカーフラッグを受け、貴重な1ポイントをチームに持ち帰った。
チーム一丸となって獲得したこの1ポイントを小松礼雄代表は“金粉”と表現。上位5チームがポイントを争う状況のなかでもぎ取った、非常に重要な戦果だった。
ポイントを持ち帰ったヒュルケンベルグはサウジアラビアGPでチームプレイヤーに徹してくれたマグヌッセンに感謝するとともに、次の機会では恩返しをしたいと語った。
「1点……当然だけど僕はこれに満足している」とヒュルケンベルグは言う。
「チームの素晴らしい努力、そしてケビンの素晴らしいチームプレイだった」
「ライバルを抑え続けてくれていたことで、今回僕のことを本当に助けてくれた。明らかに僕がポイントを獲得する助けになったんだ」
「その面で、彼はとてもいい仕事をした。ありがとうと言いたいし、僕もこの後のシーズンで恩返しをしたい」
Kevin Magnussen, Haas VF-24
Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images
なおヒュルケンベルグはレース中、マグヌッセンの奮闘には気づいておらず、ギャップを広げたことに驚いていたのだという。
「いや、知らなかったんだ。僕はギャップが開いたとは言われていたけど、なぜかは気がついていなかった。『僕が超良くて集団を置き去りにしてるのか!?』な~んて考えていた」
「レースの大部分で僕はひとりでプッシュしてドライブしているだけだった。タイヤをセーブしてもいないし、全開だった。凄くきつかったよ。でも楽しめた」
またヒュルケンベルグはポイント獲得に向けて走っている最中、サウジアラビアGPで急遽デビューを果たしたオリバー・ベアマン(フェラーリ)とコース上でバトルを繰り広げる瞬間もあった。初レースで7位となったベアマンについて、ヒュルケンベルグは「いい走りをした」と語った・
「彼は上手くやったと思う。FP3の時点からすでにかなりいい感じでアタックしていた」
「僕は彼のことを何周か抑えようとしていたけど、かなり楽に抜かれてしまった。抜き返したけれど、彼にタイヤをちょっと使わせただけだった」
「それでは十分じゃなかった。彼らのマシンにはかなりのアドバンテージがあったよ」
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