F1 イタリアGP

きっと、いつまでもF1に緊張する……ノリス、今も「レース当日はほとんど飲み食いできない」と明かす

マクラーレンのランド・ノリスは、F1にはおそらく”永遠”に緊張し続けるだろうと告白。しかしそのプレッシャーに対処する術を身につけたと語った。

Lando Norris, McLaren F1 Team

Lando Norris, McLaren F1 Team

写真:: Steven Tee / Motorsport Images

 マクラーレンのランド・ノリスは、今も「日曜日はほとんど飲み食いできない」状態であるものの、F1で優勝を争うプレッシャーに打ち勝つ方法を見つけたと語った。

 長年、中団争い上位に燻っていたマクラーレンだが、昨年と今年はシーズン中のアップデートで一気に戦闘力をアップした。特に今年は、グリッド最速のマシンになったと言われるほどであり、ノリスは初優勝を含む2勝をマーク。現王者のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に対抗するタイトル候補の一角となった。

 ノリスは、新たなステータスと彼を取り巻く期待からくる新たなプレッシャーは感じていないと説明。しかしイタリアGPの週末を前に、ノリスは緊張のために予選やレース当日の飲食がまだ難しいことを率直に認めた。

「プレッシャーは常にある。予選でもレースでも、僕はかなりナーバスになるんだ。興奮して、緊張してしまうのは変わらないよ」

「日曜日はほとんど何も食べない。緊張とプレッシャーのせいで、日曜日は飲み物を飲むのも苦労するんだ」

「それをどうプラスに変えるかだと思うんだ。そうだろう? どうすれば悪い方向に影響されないですむか、どうすればいい方向に使って、正しいことに集中できるようになるか」

Lando Norris, McLaren MCL38

Lando Norris, McLaren MCL38

Photo by: Erik Junius

「予選ラップに入る時、結果を出さなくてはいけない時は多くのプレッシャーを受け、かなり緊張して毎回バタバタするんだ。ブレーキが1メートル遅かったり、ターンインするタイミングを間違えたりしたら、それが何であれ、それで終わりなんだ。ゲームオーバーだ」

「でも同時に、それは素晴らしい感覚でもある。他のスポーツや他の多くのことじゃ再現できないような気がするんだ。あまり自信はないし、今でも緊張する。たぶん永遠に緊張し続けるだろうね」

 ノリスは、F1に参戦した最初の2、3シーズンは緊張をうまくコントロールするのが最も難しかったと語った。実際、彼は以前からメンタル面で問題を抱えていたと公言している。だがその苦労のおかげで、興奮しすぎることと確実にパフォーマンスを発揮することのバランスがうまくとれるようになったと考えている。

「F1を始めたころは、このことでかなり苦労した。どう対処すればいいか、かなり勉強になったと感じる」

「それが僕の今のポジションでも役に立っていると感じる。マックスと直接、対等にチャンピオン争いをしているわけではないけど、毎週末多くの質問を受けて、結果を出さなければならないというプレッシャーと向き合っているんだ」

 
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