イゴラ・ドライブ、2023年からのロシアGP開催に向け“ジェットコースター区間”をコースに追加

F1ロシアGPのプロモーターは、2023年のF1開催に向けイゴラ・ドライブ・サーキットのコース全長を1km延長し、最終区間に修正を加えると明らかにした。

イゴラ・ドライブ、2023年からのロシアGP開催に向け“ジェットコースター区間”をコースに追加

 F1ロシアGPを主催するプロモーターは、2023年から新たに同グランプリを開催するイゴラ・ドライブ・サーキットのコース全長を拡張し、最終区間に修正を加えると明らかにした。

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 F1とロシアGPのプロモーターは、2014年から同GPを開催しているソチ・オートドロームに代わり、2023年からヘルマン・ティルケが設計を手掛けたイゴラ・ドライブでロシアGPを開催することを決定した。

 新開催地のイゴラ・ドライブは、サンクトペテルブルクから北へ50km。フィンランドとの国境付近に位置するイゴラ・スキー・リゾートの一部であり、フィンランド湾とラドーガ湖に挟まれた場所にある。

 2017年にサーキットの建設が着工され、2019年に新設されたイゴラ・ドライブ。2020年には、F1の開催に求められるサーキットの安全基準「FIAグレード1」のライセンスを取得している。しかし、新型コロナウイルスの影響によりDTMやWシリーズの開催が中止となり、国内シリーズのみが行なわれてきた。

 モンテカルロ市街地サーキット(3.340km)は例外として、15のコーナーを備えるイゴラ・ドライブはコース全長が4.086kmと、F1カレンダー内でも比較的短いとされてきたオーストリア・レッドブルリンク(4.326km)やブラジル・インテルラゴスサーキット(4.309km)よりも短いコースレイアウトだった。

 しかし、2023年からのF1開催に向け、イゴラ・ドライブのコースレイアウトには修正が加えられる。ストレート区間の延長に加え、最終区間には高低差のある高速コーナーが追加される。それにより、新レイアウトのコース全長は5.18kmになる。

 motorsport.comの取材に対し、ロシアのGPプロモーターを務めるロスゴンキ社のCEO、アレクセイ・ティトフは、バンクがつけられたコーナーの追加を始めとする今回の変更により「エキサイティングなコース」になると語った。

「コース全長を長くする計画がある」とティトフは言う。

「現在のコースレイアウトでは、F1カレンダーにある他のサーキットと比較すると、長さ的にはリストの最後に近い」

「そのため、コースを延長する必要がある。多少の高低差が加えられ、いくつかのコーナーにはバンクがつけられる。スポーツ的にも、エキサイティングなコースになるだろう」

改修後のイゴラ・ドライブのコースレイアウト

改修後のイゴラ・ドライブのコースレイアウト

Photo by: Rosgonki

 プロモーターがソーシャルメディアを通じて公開した新コースレイアウトによると、バックストレートとホームストレートをつなぐ低速コーナーの最終区間が大幅に変更されるようだ。

 ターン12からターン13まで続くバックストレートが延長され、最終”ジェットコースター区間”では12%勾配を駆け上がり、ターン15を頂点に12%の下り勾配を駆け下りる。連続する左コーナーを抜けた先には、延長されたホームストレートでの立ち上がりが重要となる鋭い右ヘアピンが待ち構えている。

 ストレート区間の延長により、接近戦の増加を目指す新レギュレーションのF1マシンでのオーバーテイク増加にも寄与するだろう。

 またイゴラ・ドライブは、コースの延長に加えてF1チームのためのガレージを増設するなど会場のインフラ整備にも力を入れているが、当初からF1誘致を想定して設計されている。そのため、ほとんどの既存施設はF1開催に向けた準備が整っているという。

「(サーキット設備の)全体的な再構成は絶対にあり得ない」とティトフは説明する。

「規模の点では、グランドスタンドやピットなど主なインフラに関しても、設備はヨーロッパのサーキットと大差はない」

「それ故に、再構成は絶対にない。いくつかのエリアでは拡張もするがね」

「ガレージ(の数)が不十分なので増やすつもりだ。しかし、仮設の建物や綺麗に建物を拡張することで、これは解決できる」

 ティトフは、先週イゴラを訪れたFIA会長のジャン・トッドとF1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリの双方から、この施設を認めてもらったという。

「(ドメニカリから)高評価をとても沢山もらった」とティトフは続けた。

「もちろん、F1に適したサーキットにするべく改善が必要だとのコメントもあった。しかしそれらは技術面でのコメントだった」

 
 

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