F1、全23戦の2022年カレンダー案発表、日本GPは10月9日決勝予定。中国GPがカレンダー落ちに

F1は2022年のカレンダー案を発表した。中国GPがカレンダーから外れ、代わりにコロナ禍の中でここ2年グランプリを開催してきたエミリア・ロマーニャGPがカレンダー入りしている。

Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B Lewis Hamilton, Mercedes W12, Valtteri Bottas, Mercedes W12 and Charles Leclerc, Ferrari SF21 at the start of the race

Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B Lewis Hamilton, Mercedes W12, Valtteri Bottas, Mercedes W12 and Charles Leclerc, Ferrari SF21 at the start of the race

Mark Sutton / Motorsport Images

 10月15日に行なわれたFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)の会合の後、F1は2022年シーズンのスケジュールを発表した。

 3月20日決勝のバーレーンGPで開幕し、11月20日のアブダビGPで閉幕する全23戦のスケジュールは、パンデミックの中でF1がより”正常”なシーズンを送れるように期待して作られたものだ。

 コロナ禍でのレース数を確保するため、2020年と2021年シーズンに行なわれてきた同一サーキットでの連戦は予定されていない。そしてオーストラリアGPやカナダGP、日本GP、シンガポールGPなど過去2年開催できていなかったイベントも復活する予定だ。

 一方で、中国GPについては渡航制限に関する不確実な状況続いていることから、F1は今のところ上海に戻る予定はないようだ。ただF1は声明で、”状況が許せばすぐに”中国GPが復活することを望んでいると述べている。

 中国GPに代わってスケジュールに入ったのは、イモラ・サーキットで開催されるエミリア・ロマーニャGPだ。コロナ禍で中止になったレースの代替戦として、2020年に14年ぶりのグランプリを開催したイモラ。2022年は第4戦(4月24日決勝)に予定されている。

 スペインGPでヨーロッパ・ラウンドが始まる前の第5戦には、マイアミGPの初開催が予定されている。これにより、2022年はアメリカとイタリアで2レースが行なわれることになる。

 2021年は元々23戦の開催が予定されていたが、最大で22戦にスケジュールが変更されたため、23戦の開催が予定されている2022年はF1史上最多のレース数を更新することになる。

 2022年はサッカーワールドカップがカタールで11月21日から開催されるため、F1はその前にシーズンを終える予定を立てている。その影響もあり、来季は3連戦が2度予定(ベルギー~オランダ~イタリア、ロシア~シンガポール~日本)されている。

 チームは3連戦が当たり前になることに抵抗を感じているが、F1ができるだけ正常なカレンダーを提供できるようにするためには、”必要悪”であることを受け入れている。

 マクラーレンはこれまで、トリプルヘッダーの廃止を率直に主張してきた。チーム代表のアンドレアス・ザイドルは最近、長期的にはカレンダーを縮小できるようになることを望んでいると語った。

「それが今の我々の現実だ」

「それに実際、F1に多くの関心が寄せられていること、様々な市場がF1に興味を持っていることは素晴らしいことだ」

「我々も長期的には、違った形のカレンダーになっていくことを理解している。それは移行のプロセスでもある」

「しかし概して、我々の立場は代わっていない。我々はカレンダーを最大20戦までに抑えることを支持している。商業的な意味でも、品質と独占性を重視することは有効だと思う」

 

Read Also:

決勝日程 グランプリ
3月20日 バーレーン Bahrain
3月27日 サウジアラビア Saudi Arabia
4月10日 オーストラリア Australia
4月24日 *エミリア・ロマーニャ Italy
5月8日 マイアミ United States
5月22日 *スペイン Spain
5月29日 モナコ Monaco
6月12日 アゼルバイジャン Azerbaijan
6月19日 カナダ Canada
7月3日 イギリス United Kingdom
7月10日 オーストリア Austria
7月24日 フランス France
7月31日 ハンガリー Hungary
8月28日 ベルギー Belgium
9月4日 オランダ Netherlands
9月11日 イタリア Italy
9月25日 ロシア Russian Federation
10月2日 *シンガポール Singapore
10月9日 日本 Japan
10月23日 *アメリカ United States
10月30日 メキシコ Mexico
11月13日 ブラジル Brazil
11月20日 アブダビ United Arab Emirates

* 契約締結が条件

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