F1復活開催のイモラ、13000枚のチケット販売目指す「誰もが安全な形で運営する」
11月にF1エミリア・ロマーニャGPを開催するイモラ・サーキットは、13000枚のチケットを販売したいと思っているようだ。
写真:: FIA
かつてはF1サンマリノGPの舞台として知られていたが、2006年を最後にF1を開催していなかったイタリアのイモラ・サーキット。彼らは2020年にエミリア・ロマーニャGPとして14年ぶりのF1復活開催を果たすことになるが、その際に1万人以上の観客を入れることを目指している。
コロナ禍の中、エミリア・ロマーニャGPが有観客レースとなるかどうかは地方自治体の承認待ちとなっているが、暫定的には合意に至っているという。
F1は今季ここまでの8レースを全て無観客で実施してきたが、第8戦イタリアGPでは医療関係者をサーキットに招待。ムジェロで行なわれる第9戦トスカーナGPは今季初の有観客レースとなる。同GPでは3000枚のチケットが販売されたが、その一方で、イモラと同じくエミリア・ロマーニャ州にあるミサノでのMotoGPは、10000枚のチケット販売が許可された。そのため、イモラもF1エミリア・ロマーニャGPで13000枚のチケットを販売したいと考えているようだ。
エミリア・ロマーニャGPでは一般発売のチケットに加え、パドッククラブのゲストに500枚、地元のスポンサーに500枚、そして地方自治体からのゲストに300枚のチケットを用意することを目指している。
そんなエミリア・ロマーニャGPだが、レースフォーマットが従来と異なるために、サーキット側はマーケティング面で課題に直面することになるだろう。今回のレースでは金曜フリー走行が実施されず、土曜、日曜の2日間にレースウィークエンドが短縮される。また、FIA F2やFIA F3なども開催されないため、サポートイベントのプログラムもない状態なのだ。
F1以外のサポートレースの追加に関しては、イベントが有観客となることが確定するまでは保留となっているが、フォーミュラルノー・ユーロカップの開催が選択肢のひとつだと考えられている。
イモラ・サーキットのウベルト・セルヴァティコ・エステンセ代表は、エミリア・ロマーニャGPについてmotorsport.comにこう語った。
「F1を愛する人々にとって、特別で伝説的なイベントとなるだろう」
「我々はグランドスタンドへのアクセスをいつもと違う方法にするために、駐車場に関して新たな解決策を提案している」
「我々はサーキットの全てのグランドスタンドを使用する。そしてソーシャルディスタンスを保つために、グループ間で3つの空席を設けることを計画している。屋外のグランドスタンドに観客がいるということを考慮すれば、誰にとっても安全だと思う」
「我々は観客を1000人ずつのブロックに分けて、それぞれに専用の駐車場を用意する。このようにして我々は、健康の観点で全てをコントロールすることができると思っている」
ムジェロでのトスカーナGPでは、当初のチケット価格が高すぎたため、土壇場で値下げをし、既にチケットを購入していたファンには払い戻しをして再購入を依頼するなどドタバタがあったが、セルヴァティコ・エステンセ代表曰く、イモラではその例を教訓にするようだ。
「我々はこれまでのモンツァと同じような価格設定にしようとしている。そして地元の方にレースを見てもらうために、(チケットの一部を)地域住民のために割り振る」
「我々はここにいる人たちのために働いている。もちろんショーとして一定の基準は維持したいし、そうなるとチケット価格はそれほど安くはならない。しかし、それは理解してもらえると思う」
セルヴァティコ・エステンセ代表は、チケット収入がF1と折半される予定であることを示唆した。これまではサーキット側が全収入を得て、翌年以降の開催権料を支払うために使用するというのが一般的だったが、コロナ禍でイレギュラーなカレンダー編成となった2020年シーズンではその通例が適用されないようだ。
「我々はF1と協力し、報酬という点で我々が望む最高の結果を共有することとなるだろう」とセルヴァティコ・エステンセ代表。
「我々にとっても、このパートナーシップは非常に重要だと思う」
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