F1

”せっかち”なオーナーもF1の難しさを理解? アストンマーティン元代表「レベルが非常に高いことを忘れてはいけない」

アストンマーティンのオーナーであるローレンス・ストロールのサポートと成功への焦りが、F1で成功する難しさを理解することにつながったようだ。

Ewan Gale Alex Kalinauckas

編集: 2025/01/14 3:16

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Lawrence Stroll, Owner, Aston Martin F1 Team

Lawrence Stroll, Owner, Aston Martin F1 Team

写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images

 アストンマーティンの元チーム代表マイク・クラックは、オーナーであるローレンス・ストロールが成功への「焦り」を持っているにもかかわらず、F1の頂点に到達するまでの難しい道のりを理解し、サポートしてくれていると主張した。

 カナダの実業家であるストロールは、資金難に喘いでいたフォースインディアを救済し、チームを取得。レーシングポイントを始動させた。その後イギリスの高級自動車メーカーであるアストンマーティンの大株主となり、レーシングポイントの名称もアストンマーティンに変更することになった。

 アストンマーティンをF1に復帰させて以来、シルバーストンに本拠を置くチームは、エイドリアン・ニューウェイ(2025年3月に正式加入)といった大物を含む人材の獲得や、2026年からのホンダとのパートナーシップ締結、そして最新鋭ファクトリーの建設という形で急速な規模拡大を遂げてきた。

 2023年シーズン序盤にはフェルナンド・アロンソが表彰台を続けて獲得するなど、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のライバル最有力となるパフォーマンスを発揮したが、以後のマシン開発はライバルに後れを取り、コンストラクターズランキングでは5位に甘んじた。2024年もランキング5位を維持したが、獲得ポイントは前年から大きく減った。

 チームの再編により、チーム代表からチーフ・トラックサイドオフィサーに”配置転換”されるクラックは、ローレンス・ストロールのプロジェクトに対する見解について次のように語っている。

「彼は協力的であり続けている。特に、彼によるリクルートを見ればね」

「彼は『もっと助けが必要だ。もっと専門知識(を持った人材)が必要だ』と言っていて、それを実行に移しているように見える。それが彼の特徴だと思う。彼はうまくやりたいし、サポートしたいし、助けたいと思っている」

Fernando Alonso, Aston Martin F1 Team, Adrian Newey, Lawrence Stroll, Owner, Aston Martin F1 Team, Lance Stroll, Aston Martin F1 Team, and Laura Winter

Fernando Alonso, Aston Martin F1 Team, Adrian Newey, Lawrence Stroll, Owner, Aston Martin F1 Team, Lance Stroll, Aston Martin F1 Team, and Laura Winter

Photo by: Andrew Ferraro

「彼はせっかちでもある。それは理解できるが、彼のサポートとせっかちさが組み合わさり、F1がいかに難しいかを理解した結果……私は時間がほしいとは言わないが、カギを回すように簡単にはいかないことも理解してほしい。全てを適切に配置し、それが機能しなければならないんだ」

「彼は最近、『これは私が経験した中で最も複雑なプロジェクトだ』と言ったと思うが、彼も正しいボタンを押したいんだ。多くの人間が関わっているし、大きなタスクなんだ」

「忘れてはならないのは、F1は競争率が非常に高く、厳しいということだ。グリッドに悪いチームはない。新しいチームができる2026年にはそれがわかるだろう。私が言ったように、レベルは信じられないほど高く、みんな常にスポットライトを浴びたいと考えているからだ」

 マシンのアップデートが思い通りにいかなかったときの状況について、クラックはこう付け加えた。

「我々の現状はこうなのだから、可能な限りベストを尽くさなければならない。ローレンスはサポートしてくれるが、野心家でもあるんだ」

 クラックは以前から、近年の不本意なシーズン展開に対する解決策を見つけるためにはチームが自己批判的でなければならないと認めている。

「レースや予選でのラップタイムの差を見ると、全チームが0.8~0.9秒差の中で競っている。 チームのレベルというのは、タイヤが正しいウインドウにあったかとか、そういうオペレーションやニュアンスの問題なんだ」

「信頼性は非常に高く、表に出てこないことも多い。巨大なチームの大部分がその責任を負っている。レベルが非常に高いから、1位と2位、5位と6位という差がそこで生まれるのだ」

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