ウイリアムズF1、マシンとチームの改善両立は「自転車に乗りながらパンク修理しているようなモノ!」

ウイリアムズF1の車両パフォーマンス責任者であるデイブ・ロブソンは、マシンと同時にチームを開発することは、「自転車に乗りながらパンクを直すようなもの」だと語った。

Alex Albon, Williams FW46

 ウイリアムズF1チームは上位グリッド復帰を目指すと同時に、ファクトリーのインフラ刷新と作業プロセス変更を進めている。

 オーストラリアGPでは、アレクサンダー・アルボンがFP1でクラッシュしたが、スペアシャシー製造が間に合っておらずマシン修理が不可能に。土曜日以降を1台で戦うことになってしまい、ローガン・サージェントが欠場することになってしまった。

 この事件はウイリアムズがいかに改善すべきかを浮き彫りにするものとなった。チーム代表のジェームス・ボウルズとチーフテクニカルオフィサーのパット・フライは、FW46の製造に時間がかかっており、チームがライバルに比べて遅れていると認めている。

 車両パフォーマンス責任者であるデイブ・ロブソンは、レースプログラムを運営しながらチームを変えていくことが大きな挑戦であることを認めている。

「まだ多くのことが進行中だ。自転車に乗りながらパンクを修理するようなものなんだ」

 そうロブソンは語った。

「プログラムを中断し、全員に新しい働き方を取り入れるチャンスを与えるだけでも大変なんだ」

「だから簡単ではない。やるべきことはたくさんある。それは明らかだ。全体的にはツールの改善やソフトウェアの改良などが進められている」

「そして、それによって何ができるようになるのか、プログラム全体を推進するためにツールを最大限に活用する方法を皆に理解してもらうんだ」

 ボウルズ代表やフライと同様、ロブソンもオーストラリアGPでの事態をめぐりチームの失敗を認めたが、一方で他のチームにも問題が起きている可能性を示唆した。

「我々のやり方が必ずしも効率的でないことは、以前から分かっていた。それをまとめるには、かなり多くの人達に依存しているんだ」

「他のチームがどうしているのかは興味深い。みんながそうしているかは分からない。大きな違いは、実際の問題そのものよりも、おそらくパットとジェームスの全体に対する誠実さだと思う」

「とはいえ問題があり、解決する必要があるのは確かだ。そうだね、ずっと前からわかっていたことだ。でも、クルマに投資するのに苦労しているときに、そのプロセスに投資するのはいつもとても難しいことなんだ」

「今、我々にはそれができるだけのリソースがある。ジェームスとパットは、最先端のものがどんなものかを知っている。だから、今いる場所から必要な場所まで、かなり早くショートカットできることを期待している」

 ロブソンは、たとえパーフェクトな結果が出るまでに時間がかかったとしても、トラック上でのパフォーマンスという点ではチームが遂げた進歩の成果を発揮し続けるだろうと主張する。

「4、5年前とは全く違う。非常にエキサイティングだし、間違いなくパフォーマンスとして現れるだろう。もちろん、他の選手の行動をコントロールすることはできないが、我々は間違いなくより良い場所にいるはずだ」

「そして我々はプロジェクトを発展させ、運営していく方法全体が大いに良くなっていくだろう。同時に、指を鳴らしてそのすべてをすぐに手に入れることができないのがもどかしい」

「運営していく方法全体が大いに良くなっていくだろう。同時に、指を鳴らして今日や昨日にすべてを手に入れることができないのがもどかしい」

「だから、サーキットでやっていることを続けて、今あるものを最大限に活用しなければならない。それが良くなるのは素晴らしいことだ。そうなることに疑いの余地はない。それをできる限り早く実現させたいんだ。もう少しの辛抱だ」

 

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