ブリアトーレ、ニューウェイ獲得のアストンマーティンにチクリ「欲しいモノを買い集めても、結果とは関係ない」
アルピーヌのアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレは、エイドリアン・ニューウェイをはじめ、他チームから人材を引き抜いているアストンマーティンに対し「結果とは関係ない」と語った。
新たな挑戦を求めてレッドブルを去ることを表明したエイドリアン・ニューウェイ。その去就が注目されていたが、アストンマーティンがその獲得競争に勝利した。
圧倒的な実績を誇るニューウェイを欲しがらないチームはないだろう。今回、チャンスを逃したチームのひとつがアルピーヌだ。苦戦が続き、チーム内部の体制変更が続いているアルピーヌにとって、ニューウェイを納得させるのは簡単ではなかっただろうが、もし獲得できれば彼を中心にチームを作っていくこともできただろう。
しかしアルピーヌのエグゼクティブ・アドバイザーに就任したフラビオ・ブリアトーレは、アルピーヌはチャンスを逃したのかと聞かれ、驚きの答えを返した。
「人生にはどんなことでも起こる可能性があるが、私にとってそれ(ニューウェイの獲得)はチープすぎた!」
さらに彼はよりシリアスなトーンで、次のように語った。
「ようするにF1はエゴのスポーツではないということだ」
「一人の男がチームを変えることはない。もちろん、彼らは欲しいモノを買い集めることはできるが、それと結果は関係ないだろう」
ブリアトーレのこのコメントは、アストンマーティンの現オーナー、ローレンス・ストロールが他チームの大物技術スタッフを数多く獲得していることを指しているだろう。
Flavio Briatore, Executive Advisor, Alpine F1, with Christian Horner, Team Principal, Red Bull Racing
写真: Steven Tee / Motorsport Images
ブリアトーレはF1は常に誰とでも話をしなければならない世界だと言う。
「ビジネスをしていれば、人と話すものだ」
「どのようなビジネスであろうと、常に人と関わっていなければならない。モータースポーツだろうと、レストランだろうと、エンターテインメントだろうとね」
一方でブリアトーレは、自身がチームに加わる前まで、アルピーヌがある意味で殻にこもっているような状態だったことを認めている。
「アルピーヌは片隅に置かれているようなものだった。アルピーヌのことは誰も話題にしなかったが、今はこういった状況にある」
アルピーヌの状況は変わったが、その変化が効果を発揮するには時間がかかるだろう。ニューウェイのようなビッグネームがいないにもかかわらず、ブリアトーレはアルピーヌの未来に100パーセントの自信を持っている。
「資金もあるし、上層部のサポートもある。我々の後ろには素晴らしいグループがいるんだ。いいチャンスがあれば、それに乗る。単純なことだ」
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