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キャデラックF1、来季新規参戦に向けて準備も加速。体制強化やPU開発、ドライバー選考も進む

キャデラックはF1での初シーズンとなる2026年に向けて、初回クラッシュテストを実施。そしてパワーユニットプログラムを開始するためにテストベンチを購入した。

Cadillac logo

 F1マイアミGPの際に実施された華やかでアメリカンなイベントで、キャデラックF1はチーム首脳陣やスポンサー候補、多くのVIPを含む大勢のゲストの前で、チームロゴを披露した。その人目を引く催しの裏側では、実際のF1プロジェクトが時間との戦いの中で具体化しつつある。

 アンドレッティ・グローバルがF1新規参戦を正式に申請してから2年が経過した。この間、アメリカとヨーロッパを舞台に様々なことが起こった。FIAがチームの申請にGOサインを出した一方で、F1の商業権を司るFOMは首を縦に振らず。アンドレッティ側はアメリカ議会を巻き込み、新規参戦の道を切り開こうと強硬姿勢を取った。

 しかしそれではF1への扉は開かなかった。そのためアンドレッティ側は経営権を交代し、パートナーだったゼネラル・モーターズ(GM)傘下のキャデラックブランドでの参戦を目指す形に変えた結果、11チーム目として2026年のグリッドに並ぶことが許された。

 正式にキャデラックF1の2026年新規参戦が決定したのは今年の3月7日。それまで、投資家たちは様子を見守る他なかった。

 元々F1プログラムの支援者だったダン・タウリス、そしてマーク・ウォルターは、参戦が正式決定していない状態でも、F1チームが開発を進めていくための施設をシルバーストンに設立し、スタッフを配置する費用を負担していた。そして正式参戦が決まった今、チームは2026年に向けて必死の活動を続けている。

 現在F1パドックでは、キャデラックF1のプロジェクトマネージャーが時間を節約するため、外部サプライヤーの力を借りることを検討していると囁かれている。フェラーリとの提携はカスタマーパワーユニット(PU)だけでなく、ギヤボックスやリヤサスペンションの供給も含まれており、空力開発は既にドイツ・ケルンにあるTOYOTA GAZOO Racing Europeの風洞で行なわれている。

 キャデラックがダラーラと提携し、シャシー製造の協力を仰ぐ噂は根強いが、マイアミGPの週末には、チームが既にクラッシュテスト用のボディを製造していることが明らかとなった。テストはクリアできたものの、エンジニアの目指す目標車重を大幅にオーバーしていたという。とはいえ、どのチームも攻めた2026年マシンの最低重量設定と戦っており、さほど驚くことではないだろう。

 チームに近い情報筋によると、チームの最終的な組織図では約600人の従業員を抱えることを想定しており、その半数がテクニカルディレクターのニック・チェスターの指揮下に置か、既に稼働しているという。残りの半数は、他チームからの移籍ということになるため、今はガーデニング休暇を過ごしている。

Pat Symonds, Executive Engineering Consultant of Cadillac Formula 1 Team and Graeme Lowdon, Team Principal of Cadillac Formula 1 Team

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Photo by: Sam Bloxham / Motorsport Images

 2026年からのF1新規参戦プロジェクトと並行して、2029年投入予定の独自開発PUのプロジェクトも始まっている。拠点となるのは、GMのモータースポーツプログラムを統括するアメリカ・ノースカロライナ州のシャーロット。既に単気筒ユニットの製造が始まり、9月にはV6エンジンが完成する予定だ。

 このプロジェクトは莫大な投資を必要とする。F1の将来的なPUの方向性に関するFIAの姿勢が変化することにより、この投資を無駄にしてしまうリスクを負うわけにはいかないため、ここ数ヵ月はペースを落として作業が続けられてきた。しかしその疑問が解消された今、キャデラックは本格的にPU開発に乗り出したようだ。オーストリアの専門企業であるAVLに大量のテストベンチを発注したことからも、そのことがよく分かる。

 PUに関する投資と開発作業は、レギュレーションで定められた予算上限に従って進める必要がある。最初の3年間の上限は2億1000万ドル(約311億円)に設定されているが、サーキットで運用がスタートする初年度からは他のPUメーカーと同様の支出にする必要がある。

 キャデラックではドライバー選定に関する協議も始まっている。こちらには高い関心が向けられているものの、緊急性の高いトピックとは考えられていない。

 最近のプロジェクトの動向を見ると、チームは経験豊富なドライバーを起用することを検討しており、ルーキーを避ける可能性が高まっているとされる。当初キャデラックF1のドライバー候補に挙がっていたコルトン・ハータの2026年F1転向は困難を極める。まずはインディカー・シリーズでスーパーライセンス発給条件を満たすポイントを取得し、状況を待つ必要がある。

 マイアミGPでは昨年限りでグリッドを離れたセルジオ・ペレスに関する話題が多く、キャデラックのイベントにペレスが出席するのではという噂もあった。実際にイベントに参加していたドライバーはミック・シューマッハーだけで、彼もF1再挑戦の機会を望んでいるものの、依然としてペレスはまだそのリストに残っている。

 ペレスの他、チーム代表を務めるグレアム・ロードンがリストアップしているのは、周冠宇やバルテリ・ボッタス、そしてグランプリ出場こそないものの、アストンマーティンのリザーブとしてF1の世界をよく知るフェリペ・ドルゴビッチだ。

 

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