F1

リアム・ローソンこそレッドブルに必要なF1ドライバーなのか? motorsport.comのF1ライター陣の見解

ダニエル・リカルドの後任としてリアム・ローソンがF1グリッドに帰って来る。将来有望な若手のひとりであるローソンこそが、レッドブルが求めるドライバーなのだろうか?

編集: 2024/09/30 10:49

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Liam Lawson, AlphaTauri

 レッドブル・レーシングの姉妹チームであるRBは10月のアメリカGPから、ダニエル・リカルドに代わってリアム・ローソンを起用することを発表。残り6戦で角田裕毅とコンビを組むこととなる。

 これまでレッドブル陣営のリザーブドライバーを務めてきたローソンは、昨年リカルドが負傷欠場した際に当時のアルファタウリ(現RB)からF1に5戦出場した。そして今年の6戦は単なる代役ではなく、レッドブル陣営における将来的な適任者になりうるかどうか見極める“テスト”だと見られている。

 では、ローソンこそがレッドブル陣営に必要なドライバーなのだろうか? motorsport.comのF1ライターが見解を語る。

全ては時間が教えてくれる – Filip Cleeren

 正直なところ、つまらない答えだが、実際にやってみないと分からない。しかしローソンがどこまでやれるのか、レッドブル陣営が楽観的に待ち構えることができる手がかりはある。

 現在F1グリッドにいるドライバーは全員、輝きを放つ日には類稀なるスピードを発揮する。しかしレッドブル陣営が求めているのはそこではない。リカルドもセルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)もペースの片鱗こそ見せたものの、どちらも全体的に安定した走りはできていない。リカルドはそれで、ペレスの後任となるチャンスを失ったが、ペレスもシート喪失の危機から逃れたわけではない。

Liam Lawson, AlphaTauri AT04

Liam Lawson, AlphaTauri AT04

Photo by: Red Bull Content Pool

 つまりレッドブル陣営がシニアチームに求めるドライバーは、天性のスピードとマシンを限界ギリギリまで走らせることができる適応力、そしてマックス・フェルスタッペンという間違いなく最もタフなチームメイトを相手に上位で優勝争いを展開するというプレッシャーに対処できる能力を併せ持つ人物だ。

 アレクサンダー・アルボン(現ウイリアムズ)やピエール・ガスリー(現アルピーヌ)の例を見れば分かるように、F1キャリアをスタートさせたばかりの若手ドライバーにとって、いきなりシニアチームに引き上げるのは毒の聖杯にもなりうる。

 ただ、ローソンが挑戦に応えてくれる兆しは見えていた。

 まず、昨年のオランダGPで雨の2日目からリカルドのマシンに飛び乗ったデビュー戦で、ローソンは世界を熱狂させるまでには至らなかったし、短期間での期待も向けられなかっただろう。しかしローソンは適応力を見せた。

 昨年5戦の中でローソンはタフなシンガポールGPでの9位フィニッシュという結果をもたらし、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表とレッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは非常に感銘を受けたようだ。

 そしてこの夏、モンツァで行なわれたアルファタウリ/RBの2022年マシンでの評価テストはかなりのプレッシャーがかかる中実施され、ローソンは見事合格したと理解されている。

 今季もリザーブドライバーを務め、忍耐強さと成熟ぶりを見せる22歳のローソンは、レッドブル陣営が要求してきたことを全てこなしてきた。

 しかしアルファタウリ/RBに4年シーズン在籍し、頭角を現しつつある角田裕毅との対決は厳しい挑戦になるだろう。

レッドブル直接起用ならリカルドへの不満は解消されたかも- Alex Kalinauckas

Daniel Ricciardo, Visa Cash App RB F1 Team, arrives at the track

Daniel Ricciardo, Visa Cash App RB F1 Team, arrives at the track

Photo by: Simon Galloway / Motorsport Images

 レッドブル陣営のPR戦略には不思議なモノがある。シンガポールGPがリカルドのF1ラストレースになることはパドックの誰もが知っていた。多くのジャーナリストたちが、「さようなら、グッドラック」と言わんばかりにリカルドの写真を丹念に選んでいた。

 コンストラクターズランキング6位と賞金数百万ドルをかけてハースとスリリングなポイント争いを繰り広げていることを忘れてはならないRBにとっては、確かに気が散ることではない。しかしローソンとリカルドの交代を前もって発表していれば、「発表するまで分からない」などという馬鹿げた茶番劇をせずに済んだはずだ。

 しかしレッドブル陣営にはもっと良い選択肢があった。リカルドがペレスの代わりとして、シニアチームに復帰するチャンスを棒に振ったのは明らかだ。ペレスの代わりにローソンを即座に投入し、RBとそのスポンサーをリカルドで満足させることは、クビよりもはるかに良い解決策だ。

 レッドブル陣営は今、誰をシニアチームに昇格するのかという計画を立てることができる。仮にフェルスタッペンが本当にチームを離脱するのであれば、2026年に向けてローソンか角田を起用したり、メルセデスのジョージ・ラッセルのような外部ドライバーを獲得したりすることも可能だろう。

 ペレスは2025年のシートもまだ確約されたわけではなく、チームリーダーを務める可能性は低い。

 しかし、負傷したリカルドの代役として角田を上回った(予選では後れを取ったが……)2023年の5レースは、レッドブル陣営にとってローソンの実力を知るには十分ではなかったのだろうか?

 レッドブル陣営は2022年にニック・デ・フリーズをウイリアムズから代役で出場した1戦のみで評価。翌年には当時のアルファタウリでデ・フリーズを起用した。

 もちろん、それが裏目に出たからこそ、レッドブル陣営は慎重になっているのかもしれない。しかし2026年を前にして、氷のようにクールなローソンがフェルスタッペンとすぐにマッチアップしなかったとしても、少なくともレッドブル陣営はもっとすぐに気づくべきだった。不調のペレスを起用し続けているのと何ら変わりないのだ。

 これまでと同じことをやっても何も得をしていない。ただ間違ったドライバーを放出しただけだ。

関連ニュース:

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 セルジオ・ペレス、ディカプリオ主演映画の1シーンをSNSに投稿し、引退説を笑い飛ばす? 『私は辞めない!』 

次の記事 ローソン、F1復帰を知りながらシンガポールGPに帯同……良い気分であるべくもなく「ダニエルはずっと僕に良くしてくれたんだ」

More from

リアム ローソン



2026年のF1はドライバーの腕はあまり関係ない?……フェルスタッペンの主張に角田裕毅「自分は良い仕事をしたと思っています」

F1

F1

スペインGP

2 日前

2026年のF1はドライバーの腕はあまり関係ない?……フェルスタッペンの主張に角田裕毅「自分は良い仕事をしたと思っています」



フェルスタッペン、またも”運転が簡単過ぎる”今季マシンを痛烈批判「代役のローソンや角田がその証拠」

F1

F1

イタリアGP

2 日前

フェルスタッペン、またも”運転が簡単過ぎる”今季マシンを痛烈批判「代役のローソンや角田がその証拠」



角田裕毅、3戦連続の代役出場へ! 手首負傷のアイザック・ハジャーがスペインGPも欠場

F1

F1

スペインGP

5 日前

角田裕毅、3戦連続の代役出場へ! 手首負傷のアイザック・ハジャーがスペインGPも欠場

最新ニュース



角田裕毅のF1スペインGPは、スタート直後に全て終わる「できることは、何もなかった……楽しくなかった」

F1

F1 F1

スペインGP

50 分前

角田裕毅のF1スペインGPは、スタート直後に全て終わる「できることは、何もなかった……楽しくなかった」



ホンダF1にとってスペインGPは厳しい週末に……折原エンジニア「今後はパフォーマンス向上により注力できる」

F1

F1 F1

スペインGP

6 時間前

ホンダF1にとってスペインGPは厳しい週末に……折原エンジニア「今後はパフォーマンス向上により注力できる」



アントネッリ、幸運を速さに繋げて完勝。初開催マドリンクを制す。ノリスが不運すぎる3位。角田はマシンにダメージも14位完走|F1スペインGP決勝

F1

F1 F1

スペインGP

8 時間前

アントネッリ、幸運を速さに繋げて完勝。初開催マドリンクを制す。ノリスが不運すぎる3位。角田はマシンにダメージも14位完走|F1スペインGP決勝



F1スペインGP決勝速報|超速ノリスに悲運……VSCに嫌われ勝利逃す。アントネッリが今季8勝目。角田裕毅は手負いのマシンで14位

F1

F1 F1

スペインGP

8 時間前

F1スペインGP決勝速報|超速ノリスに悲運……VSCに嫌われ勝利逃す。アントネッリが今季8勝目。角田裕毅は手負いのマシンで14位

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録