F1 オランダGP

予選ではレッドブルのセカンド史上最もフェルスタッペンに肉薄するハジャー。しかし本人は「驚いていない」と冷静……レースペース改善を誓う

アイザック・ハジャーはレッドブル1年目に印象的な活躍を見せているが、本人は驚いていない。むしろ後半戦に向けて、改善すべき点が多くあると考えている。

Ronald Vording

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公開日時: 2026/08/14 7:56

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Isack Hadjar, Red Bull Racing

Isack Hadjar, Red Bull Racing

写真:: Liam Fabre

 2026年シーズンのF1は折り返し地点を迎え、来シーズンに向けたシートの話があちこちで聞かれるようになっている。レッドブルのシートについても、未だ話題に挙がることもあるが、例年ほど苛烈なプレッシャーに晒されているポジションではなくなっている。そしてこれは、アイザック・ハジャーへの最大級の賛辞と言い換えることもできる。

 ダニエル・リカルドがルノーに移籍して以来、レッドブルのシートにはピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボン、セルジオ・ペレス、リアム・ローソン、角田裕毅が収まり、稀代の天才であるマックス・フェルスタッペンと比較され続けてきた。そして彼らは苦戦を強いられた結果、次々と交代されていったのであった。

 一方で今季からレッドブルに加入したハジャーは7戦連続で6位以内に入るなど安定しており、フェルスタッペンとの獲得ポイントの対比も11レースを終えて109対68と健闘している。

 ただハジャー自身、この結果には驚いていない。テクニカルレギュレーションが全面的に刷新される今季のステップアップは彼にとって大きなチャンスであり、本人もそれを自覚していたからだ。

 motorsport.comが自身のパフォーマンスについて質問すると、ハジャーは次のように答えた。

「正直に言うと、自分のことについては驚いていない。去年よりも確実に高いレベルで走れている、というだけだ」

「2年目なんだから、それは当然のことだ。まだそれほど経験があるわけではないけど、少しずつ成長している」

 データパートナーのPaceteqによると、ハジャーは予選でフェルスタッペンから平均して0.237秒遅れている。これは、レッドブルのセカンドシートに属したどのドライバーよりも小さい差だ。フェルスタッペン自身は、現在のレギュレーションでは自分のようなドライバーがパフォーマンス面で差を生み出すことが以前より難しくなっていると考えているわけだが、ハジャーが予選で力強いパフォーマンスを見せているという事実は変わらない。

 しかしながらハジャーとしては、シーズン後半にフェルスタッペンと比較して改善する必要があるポイントをひとつ明確に挙げている。それがレースペースだ。

「マックスは日曜日のレース全体を通して、とても印象的な走りをしている」とハジャーは言う。

「僕も一発の速さはかなりあると思っているけど、どれだけ上手くレースをマネジメントしているかという点では、彼はレベルが違う。僕はそこに集中して取り組んでいる」

 これについてもデータで顕著である。予選ではハジャーとフェルスタッペンの差が平均0.237秒であるのに対し、レースペースでは1周あたり0.490秒ハジャーが遅れている。

 またハジャーは自身の成長とは別に、レッドブル側にも取り組むべきことが残されていると語る。それが顕著になったのはハンガリーGP。ハジャーはセッティングが噛み合わず、真に快適な状態で走ることができなかったのだ。

「僕たちは週末を通してスイートスポットを見つけることができず、僕にとってドライブしやすい状態にすることもできなかった」

「理論上ハンガリーは僕たちに合いそうなサーキットだったし、僕自身も自信を持っていた。でも、クルマがどうしても本当の意味で生き生きとした状態にならなかった」

 そこに関してはポジティブな要素もある。フェルスタッペンとハジャーはフィードバックが一致しているという。これはピエール・ワシェ率いるテクニカル部門にとって有益なだけでなく、ハジャー自身にとっても良い材料になる。

「そうだね、安心材料ではある。そうでなければ、かなり自問自答する羽目になっていたと思う。だからこれは良いニュースだ」とハジャーは言う。

「予選でいつも差がこれだけ小さい理由も、そこに表れていると思う」

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