F1メカ解説|超高速モンツァに持ち込んだ低ダウンフォース仕様が機能するか?|イタリアGPピット&コース直送便
F1イタリアGPの走行がスタート。各チームは超高速のモンツァに持ち込んだ空力パッケージがうまく機能しているかを確認するために、コース上で様々なチェックを行なった。
写真:: Giorgio Piola
ジョルジョ・ピオラ【F1メカ解説】
Analysis provided by Giorgio Piola
AlphaTauri AT03 rear suspension detail
Photo by: Giorgio Piola
アルファタウリは、リヤホイールのブレーキダクトフェンス内側に、非常に小さなウイングレットを取り付けてきた。これは気流を何らかの位置に当てないようにするための物と考えられる。
Ferrari F1-75 technical detail
Photo by: Giorgio Piola
フェラーリは、FP1の最中にフロアを交換。フランスGP前の仕様と同GP後の仕様の比較テストを行なった。
Ferrari F1-75 technical detail
Photo by: Giorgio Piola
フェラーリのメカニックが、ビブと呼ばれるフロアの先端部およびその下に取り付けられるプランクに作業を施している。
Carlos Sainz, Ferrari F1-75
Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images
フェラーリは、通常よりもはるかに薄いリヤウイングを装着。空気抵抗を削減し、最高速を重視しているのがうかがえる。
Red Bull Racing RB18 front wing detail
Photo by: Giorgio Piola
レッドブルは、リヤウイングに加えられた変更に合わせて前後のダウンフォースのバランスを取るために、フロントウイングのフラップの後端を若干削り取ってきた。
Nyck de Vries, Aston Martin AMR22
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
アストンマーチンはFP1の序盤に、前輪のアッセンブリーとサイドポンツーンの間に、巨大な空力計測装置を取り付けて走行した。これにより気流のデータを収集し、風洞やシミュレーションと実車との相関関係を確認しているものとみられる。
Lance Stroll, Aston Martin AMR22
Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images
ランス・ストロールがドライブするアストンマーチンAMR22。スパでテストされた、超低ダウンフォース仕様のリヤウイングパッケージが装着されている。
Lando Norris, McLaren MCL36
Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images
マクラーレンは、FP1で低ダウンフォース仕様のリヤウイングにフロービズペイントを施し、ウイングが期待通りに機能しているかどうかを確認した。
Lewis Hamilton, Mercedes W13
Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images
メルセデスW13は、リヤウイングのフラップ後端を切り取り、ダウンフォースを削ってきた。翼端板付近は厚めであるものの、そこから傾斜がつけられ、中央部分が薄くなっているのが分かる。だたそんな中でも少しダウンフォースを取り戻すため、フラップ後端にガーニーフラップが取り付けられている。
Lance Stroll, Aston Martin AMR22
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
アストンマーチンは、低ダウンフォース仕様のリヤウイングの効果を確認するため、フロービズペイントを塗った。後方から見ると、フラップとメインプレーン、そして翼端板の内側に、全体的にフロービズが塗られているのが分かる。
Ferrari F1-75 diffuser with flow-vis paint
Photo by: Giorgio Piola
フェラーリはディフューザーの内側、そしてビームウイングにフロービズペイントを塗った。翼端板を見ると、ビームウイングからどのように気流が跳ね上げられているかがよく分かる。
Red Bull Racing RB18 rear wing detail
Photo by: Giorgio Piola
金曜日のフリー走行1回目でレッドブルのセルジオ・ペレスのマシンに取り付けられたリヤウイングのフラップ。これは、フラップの後端が削り取られた、低ダウンフォース仕様のモノである。ただFP2では、この切り欠きがないモノに変更。フラップ後端位置が、翼端板の後端と揃ったもので、チームメイトのマックス・フェルスタッペンが使ったモノと同様の仕様になっていた。
Pierre Gasly, AlphaTauri AT03
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
アルファタウリは低ドラッグのリヤウイングに合わせ、ビームウイングを通常の2枚から1枚に削減し、さらに空気抵抗を削っている。
Lando Norris, McLaren MCL36, with aero paint applied
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
マクラーレンのビームウイングは2枚。マシンの左側のみにフロービズペイントを塗っている。
Lewis Hamilton, Mercedes W13
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
メルセデスのリヤウイングを後方から。フラップの後端が削られているのがよく分かる。
Alex Albon, Williams FW44
Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images
ウイリアムズも他チーム同様、リヤウイングの後端を削り、その効果を確認するためにフロービズペイントを塗った。ダウンフォースのバランスを取るために、ガーニーフラップが取り付けられているのもよく分かる。
Valtteri Bottas, Alfa Romeo C42
Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images
アルファロメオも空気抵抗の少ないリヤウイングを採用。これは、スパで使われたのと同様のものだ。ただ、フラップの後端が他チーム同様に削られ、さらに空気抵抗を削減。フラップ後端にガーニーフラップは取り付けられていない。
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