F1王者バトンのブラウンGP 001、オークションで高額落札……その額、約5億4400万!
2009年のF1王者であるジェンソン・バトンが所有していたマシン”ブラウンGP 001”がオークションに出品され、約5億4400万円で落札された。
伝説的なF1シーズンのひとつに数えられる2009年。その年にチャンピオンに輝いたジェンソン・バトンが所有していたマシンである、ブラウンGP BGP001がオークションにかけられ、380万ドル(約5億4400万円)という高値で落札された。
ブラウンGPは2008年限りでF1を撤退したホンダをたった1ポンドで受け継いだロス・ブラウンが立ち上げたチーム。参戦初年度となった2009年に、いきなり驚異的な活躍を見せた。
レギュレーションの隙間を突いた”ダブルディフューザー”を武器に、ブラウンGPはバトンが開幕7戦中6勝を記録。中盤戦以降はレッドブルを筆頭にライバルの猛烈な追い上げを受けたが、序盤戦で築いたリードをなんとか守りきることで、バトンがドライバーズチャンピオンに輝き、チームもコンストラクターズタイトルを手にした。このブラウンGPのダブルタイトル獲得劇は、F1の歴史の中でも特に有名な”下剋上”のひとつとも言える。
このシーズン終了後、メルセデスがブラウンGPを買収。翌年からはメルセデスGPとして参戦し、今のメルセデスF1の礎となった。2014年から8年連続でコンストラクターズタイトルを獲得し、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグの2人で7回のドライバーズタイトルを分け合うという大成功に繋がっていった。
「このマシンはF1における究極の“おとぎ話”を象徴するものだ。革命的なデザインが、可能性の限界を再定義した」
ボナムズ・カーズ販売責任者、ルイス・フランケルはF1マイアミGPに合わせて行なわれたオークションに先立ち、そう語った。
「シャシー番号001/01はモータースポーツ史の一部であり、オークションへの出品は世界中のコレクターの心を掴むことになるだろう。マイアミGPという伝説にふさわしい舞台で、この唯一無二の機会を提供できることを誇りに思う」
またマイアミGPのタイラー・エップ代表もこうコメントを寄せた。
「ボナムズ・カーズとのパートナーシップを継続し、今年のイベントをさらに成功させることを楽しみにしている。南フロリダには強いカーカルチャーが根付いており、マイアミのファンやコレクターは、新旧問わずあらゆる車への情熱がある。この特別なオークションロットのアイテムを所有する機会があるということは、今年のレース週末にさらなる魅力を加えることになるだろう」
最終的に約5億4400万円という価格で落札されたブラウンGP 001だが、実はこのマシンはバトンが所有していたものの、バトンが2009年に実際に走らせたマシンではない。当時ドライブしたのはチームメイトのルーベンス・バリチェロの方で、2勝を記録している。
2009 Brawn GP Chassis 001
Photo by: Bonhams
当初バトンは、2009年シーズンを戦ったブラウンGP 001の実車を受け取る権利があるとされていた。しかしブラウンGPがメルセデスによって買収された後、マシンが手渡されることはなかった。
バトンはこれについて訴訟を起こしたが、メルセデスはバトンに対してブラウンGPのファクトリーで製造されたレプリカシャシーを渡すという内容のオファーを出した。ただバトンは“本物”が欲しいという理由でこれを拒否。ロス・ブラウンが001/02を、メルセデスが001/03を保有していたが、裁判所によって解決策が講じられ、001/01がバトンに引き渡されることになった。
ただバトンはこの車両を昨年個人オーナーに売却。今回はそのオーナーがオークションに出品したということである。
また落札金額の380万ドルという金額は驚くべきものだが、推定落札価格とされていた450万~650万ドルには届かなかった。またマシンからはギヤボックス内部の部品が取り外されているため、実際に走行させることはできない。
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