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小林可夢偉、トヨタ提携ハースで2014年以来となるF1ドライブ。現行規定車両のノウハウ蓄積で最高峰目指す“後輩”の指南役に

小林可夢偉はハースの旧車テストに参加し、現行規定車両であるVF-23を走らせた。2014年以来となるF1マシンドライブに「フィーリングはかなり違った」と振り返った。

Ryo Hirakawa, Haas F1

写真:: Peter Fox

 ハースF1はフランスのポール・リカール・サーキットで旧車テスト(TPC)を実施し、元F1ドライバーの小林可夢偉が参加。2023年マシンVF-23のステアリングを握った。

 現在はTOYOTA GAZOO Racing(TGR)の世界耐久選手権(WEC)ドライバー兼チーム代表を務める38歳の小林。2009年終盤から2014年にかけてトヨタ、ザウバー、ケーターハムでF1に挑戦していたが、それ以降はWECやIMSAといった耐久レースの他、日本のスーパーフォーミュラやスーパーGTなどに参戦。F1の世界からは距離を置いていた。

 しかし同じくTGRドライバーの平川亮が2024年にマクラーレンのF1リザーブに就任したのを皮切りにトヨタがF1に急接近する中で、元F1ドライバーである小林の役割にも変化が訪れ、WECやスーパーフォーミュラに参戦する合間を縫って、海外のジュニアフォーミュラを戦う育成ドライバーの視察も行なってきた。

 そして今回、小林は久しぶりにF1マシンをドライブ。TGRと技術提携を結ぶハースからTPCに参加したことには、トヨタ陣営からF1を目指す若手ドライバーにアドバイスをする上で、現行車両のノウハウを得るためだったと小林は言う。

 

 TPCでは2年落ちのマシンが使用可能であり、小林は“ハース仕様”のヘルメットも用意して、現行“グラウンドエフェクト”レギュレーション2年目を戦ったハースVF-23を走らせた。なおTPCレギュレーションには、今年からレギュラードライバーには各暦年あたり最大4日間/100kmという制限が設けられたが、小林はそれに該当しない。

「皆さんこんにちは、小林可夢偉です。今回はいつもより少し異なる役割を担いました」

 小林はハースのソーシャルメディアを通じてそう語った。

「普段はTGRのWECドライバー兼チーム代表を務めていますが、今回は少し違って、ハースと共にF1を走らせます」

「これは未来のテクノロジーを改善していくための、TGRとハースのコラボレーションです。同時にトヨタドライバーが将来的にF1へ参戦する機会を与えたいと考えるモリゾウ(豊田章男/トヨタ会長)さんからの役目もあります」

「F1に参戦したいと言うには僕は若くないですが、今回のチャンスはより多くのドライバーに将来的なF1参戦の機会を与えるチャンスをもたらしてくれます。そこで僕がF1マシンのフィーリングや将来的にF1に乗る上でどんな準備が必要か、というアドバイスができればと考えています」

「(テスト参加の)理由はそれで、僕にとって(F1)は仲の良い友達みたいなモノです。2014年以来F1マシンで走っておらず、今回11年ぶりに乗ってみて、フィーリングはかなり違っていました。しかし楽しめたのは確かです。かなりスムーズにマシンにもフィットして、11年ぶりでも身体的に大丈夫でした」

「今回は本当に楽しめました。まずは今回の機会に感謝したいです」

「ドライブ中は笑顔がたくさん溢れましたが、この経験は将来F1に参戦するトヨタドライバーに多くのチャンスを与えるものだと思います」

「今回はありがとうございました。またF1を走らせる機会があることを願っています」

 ハースでは今季途中から平川がリザーブドライバーとして加入し、チームに義務づけられている金曜日フリー走行でのルーキー起用枠4回を全て担当することになっており、既にバーレーンGPとスペインGPのFP1で走行。F1直下のFIA F2ではトヨタドライバーの宮田莉朋がARTグランプリでシリーズ2年目を戦う他、フォーミュラ・リージョナル欧州選手権(FRECA)には育成枠から中村仁が参戦している。

 日本国内でも、スーパーフォーミュラで若手育成チーム、KDDI TGMGP TGR-DCを発足させるなど、トヨタ/TGRはフォーミュラカテゴリーでのドライバー育成に注力している。

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F1
小林 可夢偉
ハース
Toyota Gazoo Racing
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