F1

11年ぶりのF1マシンは体力的には“余裕”! 小林可夢偉「あのままレースやれと言われても出来た」……しかし復帰の意思はなし

小林可夢偉は11年ぶりにF1マシンをドライブしたことについて、体力的には余裕であったと語る一方、レギュラードライバーとして復帰したいという意欲が再燃することはなかったと述べた。

戎井健一郎

公開日時: 2025/07/18 10:57

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Kamui Kobayashi, Toyota Gazoo Racing

写真:: TOYOTA GAZOO Racing

 先日、フランスのポール・リカールでハースF1の旧型マシンをテストした小林可夢偉。ケータハムでレギュラードライバーとして参戦していた2014年以来、11年ぶりのF1ドライブだった。

「F1? 乗ってないですよ?」とおどける小林に改めて感想を聞くと、「あのまま『レースしろ』と言われても出来るくらい、体力的には余裕でした」と明かす。2日間テストに参加し、1日あたり100周前後を走ったにもかかわらずだ。

 現代のF1は、回生エネルギーを多量に使ってプッシュラップをした後は、充電のためにスローラップを挟む必要がある。その点も体力的な負担の少なさに繋がったようで、小林は「今のF1は一発走ったら、ゆっくり1、2周走りますよね。プッシュするのはたかが1分ちょいなので、全然体力いらないです。給油ありの時は毎周予選アタックという感じだったので、ダントツにキツかったですけどね」と説明した(小林もスポット参戦した2009年に再給油を経験している)。

 ちなみに、V6ターボエンジンにハイブリッドシステムを搭載した現行のF1“パワーユニット”は2014年から導入されたが、小林は同年にレギュラー参戦していたため、ハイブリッドF1は初めてではない。その点について話題を向けると、小林は「トヨタの唯一のハイブリッド乗ったの僕だけですよ!」と切り出した。

 小林の言うハイブリッドとは、2009年にF1で導入された『KERS』のこと。同年がF1ラストシーズンとなったトヨタは、実戦KERS搭載を選択しなかったが、小林はKERSが搭載されたマシンのテストを担当したという。

写真: Sutton Images

「2009年にハイブリッド(KERS)を入れて、フェラーリなんかも大失敗したと思いますが、トヨタも一応作ったんですよ。その時、レースドライバーには乗せられないということで、テストドライバーの僕がポルティマオで“命懸けのドライブ”をしました。それで『こんなもの危なすぎて絶対ダメだ』ということで使わなかったんです」

「だから僕は結構長いですよ。ハイブリッド歴」

 ちなみに小林が感じた、十数年前のF1マシンと現代F1マシンの違いは、重量が増加したことにより、それを受け止めるタイヤへの依存度が高まっているということ。「タイヤの依存度が高まっていて、今はタイヤをどうやって使うかが全てになっていますよね」と言う。

 久々のF1ドライブながらみっちりと走り込み、それでいて体力的にも余裕だったという現在38歳の小林。先日のF1イギリスGPでは、小林と同年代(37歳)でF1フル参戦デビューも同じ年であるニコ・ヒュルケンベルグが、中団ザウバーのマシンで悲願の初表彰台を獲得した話題となった。ヒュルケンベルグの活躍、そして自身のF1テストでの出来栄えを踏まえれば、F1復帰への意欲が高まったり……? そう尋ねようとしたが、小林は「知ってます? ヒュルケンベルグってね」とトークの主導権を渡さない。

「ヒュルケンベルグって、トヨタのオーディションに来て落ちたんですよ。僕がフォーミュラ・ルノーに乗っていた時です」

写真: Andy Hone/ LAT Images via Getty Images

「その時、あいつと一緒の部屋に泊まらされて、突然『ペットボトルないか?』と言われたから渡したら、その1.5Lのペットボトルをガーって飲み干して、そのままトイレに行かずにそこで……」

「ビックリしましたよ。こいつはイカれてるなと。場所はバレンシアかエストリルでしたね。基本的には典型的なドイツ人なんですけどね。言われたことを確実にやってくるような」

 そんな暴露トークを披露した小林に改めて上記の質問を投げかけたが、「ならないですね」と即答した。

「若いドライバーに頑張って欲しいです」

写真: Masahide Kamio

 

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