小林可夢偉、角田裕毅の成功への鍵を語る「若い彼の“フィルター”となる人物が必要」
小林可夢偉は、今季F1デビューを果たした角田裕毅の成功を信じてやまないが、そのためには優秀なマネージャーが必要だと語った。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
先日行なわれたバーレーンGPでF1デビューを果たし、9位入賞を果たした角田裕毅(アルファタウリ)。歴代王者を次々とオーバーテイクして見せたそのパフォーマンスに、海外からも称賛の声が上がっている。
そんな角田の“先代”とも言える日本人F1ドライバーが小林可夢偉だ。小林は2009年のブラジルGPでトヨタからF1デビューをした後、2010年から3シーズンはザウバーで活躍。2012年には、日本人歴代最高位タイとなる予選2番手(ベルギーGP)、決勝3位(日本GP)を記録した。
2014年に小林がケータハムでF1に参戦して以降、長らく日本人ドライバー不在の時期が続いていたが、角田がセンセーショナルな形でデビューをしたことにより、国内外から注目が集まっている。小林はF1公式ポッドキャスト番組『Beyond The Grid』に出演して自身のF1キャリアに関して赤裸々に語ったが、その中で角田についても言及した。
「彼はホンダのスクールに入る前、トヨタのスクールに来ていたので、その時に僕が指導したことがあります。彼が14歳か15歳の頃ですかね。彼とは先月も話をしました」
そう小林は語る。
「彼ならうまくいくと思いますが、マシンやチームにいかにマッチするか次第でもあるでしょうね。彼はレッドブルやチームからかなりのサポートを受けていると思いますが、(チームメイトのピエール)ガスリーもアルファタウリでうまくやっていると思います。(角田にとっては)本当に手強いドライバーが隣にいますよね」
「彼はF2での成績は非常に良かったですが、F3ではそれほど特別な成績を残した訳ではありません。だからマシンとマッチすることが非常に重要ですし、それができれば彼は良い結果を残せると思います」
角田のF1での成功に向けて、彼にアドバイスできることは何かを尋ねられた小林は、冗談交じりにこう返した。
「心配していませんよ。彼は結果を残せると思いますが、優秀なマネージャーが必要ですね!」
「もちろん、それは将来の契約のためでもあります。そして彼は良い結果を残せると思いますが、同時にミスをすることもあると思います。ミスをした時に、チームにうまく釈明できる人間が必要なんです。彼には自分自身を管理してくれる“フィルター”のような人間が必要だと思います」
「彼はまだ若いので、モータースポーツでの経験が浅い訳です。そうなると、彼を精神的な面や自信という面でサポートできる人間を知っておく必要があります。彼は間違いなく、いつの日か良い結果を残せると思いますが、F1においてそのイメージをどのように”マネジメント”していくかは最も重要なことだと思っています」
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