アストンマーチン”F1王者”への五カ年計画は順調? 「今年序盤は遅れていたが、目標に向かっている」
アストンマーチンF1代表のマイク・クラックは、F1トップチームを目指す五カ年計画のために、2023年シーズンは大きな一歩を踏み出す必要があると考えている。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
アストンマーチンF1はトップ争いに向けて5カ年計画の目標を設定しているが、目標達成のための流れに乗っているものの、2023年にさらに大きく一歩を踏み出す必要があると考えている。
レーシングポイントを引き継ぐ形で2021年からF1に参入したアストンマーチンだが、彼らは参戦当初から5カ年計画でF1チャンピオンを目指すというプランを打ち上げている。
マシン規定が一新される2022年以降がその本命となっていたが、彼らは序盤戦は厳しいスタートを切り、ポイント圏外もザラという結果。ただそれでもマシンをレッドブルスタイルに切り替えてからは徐々に持ち直して行き、終盤戦ではライバルを猛追。僅かな差でランキング6位を逃す位置まで浮上してきた。
チームとしても、2022年シーズンは考えていたよりは進歩が遅れてしまったという。ただ、そうだとしても上手く状況を立て直し、”F1世界チャンピオン”の目標に向けて今も進んでいると代表のマイク・クラックは語っている。
「今年の始まり方について言えば、我々は予定よりも遅れていたと思う」
クラック代表は2022年シーズンの進歩についてそう語る。
「しかし我々は上手くキャッチアップできたと思う。(アストンマーチンとしての)3年目には、パフォーマンスの面で明確な進歩、前進が必要だと思う。つまり、我々は目標に向かっているということだ」
「非常に印象的なリカバリーだった。ダン(ファロウズ)のような人物達が参加したこと、これまでのスタッフとの調和を明らかに確認できた」
「我々にはかなり勢いがあると思うし、ここに加入して、そのスピリットを感じている。正直に言って、我々にはこの未知を歩み続けられると、そう信じられる説得力がある。だからその点から見ても、いい事だらけだ」
Mike Krack, Team Principal, Aston Martin F1
Photo by: Carl Bingham / Motorsport Images
一方でクラック代表は今シーズンからチームに加わったこともあり、いきなり大きな変更を行なうことにはかなり慎重になっていたとも認めている。
「急進的な変化を起こさないことがより難しいという時もある」
「しかし落ち着いていることの重要さもあるんだ。特に、私は長くF1から離れていたんだ」
「そして変わっていないこともある。それは何が問題なのかを分析することであり、一度に5つの物事を変更することはできないということだ。つまり、まずしなくてはならないのは、弱点についてということになる」
クラック代表は、まず行なう必要があった点としては、ドライバーに対するマシンからのフィードバックを改善することだったと語っている。
「メルボルンでは長いこと膝を突き合わせていたことをとてもよく覚えている。そして我々はまず最初に、ドライバーへのフィードバックを改善すべきだと結論付けた。そうすれば、我々が次に何をするべきかを特定する前に、ドライバーがより良くマシンを感じることができる」
「そういった観点から、まず自分たちのドライバーを信頼することが大事だと思う。新たな人員が集団に馴染むために時間を失うと、さらに数ヵ月の遅れが出てしまうんだ」
「そして我々には適切な人材が揃っているし、その反応も非常に良いものだった」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments