
ロバート・クビサ(ウイリアムズ)はシーズン開幕以来、FW42のハンドリングに苦戦してきた。
彼はバーレーンGPでチームメイトのジョージ・ラッセルと同じセットアップを施した際、マシンが異なる挙動を示したと語っていた。
そしてレースでは序盤こそラッセルをリードしていたものの、後半はタイヤのデグラデーションにより、チームメイトにも離される展開となった。
トップから2周遅れの16位でフィニッシュしたクビサは、このレースを“サバイバル”と表現し、次のように語った。
「もっとドライバビリティがあればうまくいったと思う」
「僕は8年間F1をドライブしていなかった。だから良い決断をしたと思っている」
「いくつかポジティブなこともあったが、いろいろなことが積み重なって困難な状況を作り出している」
「オーストラリアでは縁石に乗った際にパーツを失った。バーレーンではなるべく縁石を使わないようにしていたが、予選で使った結果またパーツが飛んでいった」
「コーナーをタイトに曲がると、タイヤへの負担が大きい」
「僕はいくつかのコーナーをスローに抜けてリヤタイヤを守ろうとしたが、依然スライドし、オーバーヒートしていた」
「いつかこれらの問題を全て忘れて、堅実なマシンの下、走ることを楽しく思う日が来るはずだ」
「これまではコーナーに進入する際、スピンしないように注意する必要があり、僕もそれに全神経を集中させていた」
「僕たちにはマージンがないし、マシンをうまく走らせる余裕もない。何が起こっているか調べる必要があるし、このままでは僕はまるで乗客だ」
ウイリアムズは新車完成の遅れによるプレシーズンテストの“遅刻”が影響し、未だパーツが不足している。クビサはこれが問題解決を妨げていると考えている。
バーレーンでは開幕戦と比べればはっきりとした感触がマシンから得られたと語るクビサは、「できることならば、リヤタイヤをフロントに装着したいくらいだ!」と付け加えた。
「僕はステアリングでデファレンシャルの設定を変更するくらいしかできないのでやってみたが、状況を好転させることはできなかった」
「バーレーンでは強風が吹いていて、ただでさえ悪いスタビリティがさらに悪化してしまった」
「僕たちは解決策を必要としていて、それを見つけるのに時間がかからないことを願っている」
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ロバート クビサ |
チーム | ウイリアムズ |
執筆者 | Ben Anderson |