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クビアト、”バカげた”トラックリミット取り締まりを批判「僕たちに白線は必要ない」

ダニール・クビアトは、エミリア・ロマーニャGPでのトラックリミット違反の取り締まりについて、ばかげていると批判した。

Daniil Kvyat, AlphaTauri AT01

写真:: Charles Coates / Motorsport Images

 イモラ・サーキットで開催されているF1第13戦エミリア・ロマーニャGP。アルファタウリのダニール・クビアトは、トラックリミット違反の取り締まりについてばかげていると批判した。

 2デイ開催となった今回のイベント唯一のフリー走行では、90分間の走行でトラックリミットを違反したマシンが多かった。ターン9では22回、ターン15では38回ラップタイムが抹消されたのだ。

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 セッション終了後、予選前に行なわれたドライバーズブリーフィングでこの件が議論され、F1レースディレクターのマイケル・マシは、このふたつのコーナーでの制限を明確にし、さらにターン13での取り締まりも追加された。

 予選でのラップタイム抹消は8件。フロントロウを獲得したメルセデスのルイス・ハミルトンやバルテリ・ボッタスもその影響を受けた。

 クビアトは、トラックリミットが注目を集め続けていることに不満を持っているようで、グラベルトラップが必要だと主張している。

「僕たちに”ホワイトライン”は必要ない。僕たちに必要なのは昔ながらのグラベルトラップなんだ。白線を越えたとか越えないとか、そんなのはバカげている」

「多くのレースを台無しにしてしまうから、それが大嫌いだ。それは素晴らしいサーキットも台無しにしてしまう。それが問題なんだ」

 クビアトは、予選前のブリーフィングでマシにこの問題を提起したと明かした。

「トラックのオーナーは、他の目的のためにランオフエリアを作らなくちゃいけないのかもしれない。それは分かっている。ムジェロでは、ランオフやトラックリミットの問題は一切なかった。それは単純に、グラベルがあったからだ」

「それが最善の解決策だとほとんどの人が同意すると思うけど、残念ながらすべてのコースにそれが設置できるわけではない。だから、もっと良い解決策を探す必要があるだろう」

 チームメイトであるピエール・ガスリーは、違反の基準がはっきりしていれば問題ないとしながらも、クビアトと同様の見解を示した。

「いつも同じストーリーだよ。ホイールを白線の上に留めておく必要があるとか、縁石までだとか言われるんだ。毎回この議論をしていると思う」

「最も重要なのは、自分たちができることを明確にすることで、それから与えられた限界に挑んでいくことだ。結局のところ、それを守れるかどうかは自分たち次第なんだ」

「でも、時にはただグラベルを置いただけの方が良いと感じることもある。行き過ぎてしまったら良くない状況になり、自らペナルティを受けることになる」

「こうしたランオフは、明らかにジャッジが少し難しくなる。でも、それがはっきりしている限り、僕は問題ない」

 予選でタイムを抹消されたドライバーのひとりであるアレクサンダー・アルボン(レッドブル)も、トラックリミットの乱用を抑制するために、グラベルの割合を増やしてほしいと考えている。

「少し奇妙な感じがする。なぜならまず第一に、それ(グラベル)がコースに適しているからだ。ドライバーはそれ(トラックリミット)を尊重するべきだという意見もあるだろうけど、僕たちはプッシュしているし、クルマがとても良くできているから、ワイドに走ってもリスクはない」

「だから白線に近づけば近づくほど、どんどん速く走れるんだ。気になるのは、コーナーごとに基準が違うことなんだ」

「MotoGPなどのバイクレースのことなども考慮しなければならないことは理解しているし、僕がとやかく言える立場ではない。でも、ラップタイムが削除されていくのを見るのは、みんなにとってもイライラするし、不愉快なことだと思う」

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