アストンの大型アップデート、重要な試金石に「ハンガリーで遅かったら、新PUが来ても問題解決はない」
アストンマーティンのランス・ストロールは、次戦で予定されている今季初の大型アップデートでの改善を期待しつつ、同時に今後に向けた試金石になるという考えを述べた。
写真:: James Sutton / LAT Images via Getty Images
アストンマーティンはF1ハンガリーGPで今季初のアップデートを予定している。ランス・ストロールはこのアップデートに期待しているが、同時にパワーユニットのアップデートを含む今後に向けた試金石になるという考えを述べた。
2026年シーズン、大苦戦のスタートを切ったアストンマーティン。彼らはアップデートを小出しにしない方針をとっており、第11戦ハンガリーGPにようやくアップデートが投入されることになった。ここでは主にシャシー面のアップデートが行なわれ、ホンダ製パワーユニットの改良は夏休み明けの次のレースであるオランダGPで実施される。
今回のアップデートは「Bスペック」と呼べるほど大規模な内容で、軽量化されたシャシーやギヤボックスは、FIAのホモロゲーション試験を改めて受けているほどだ。
ストロールは現在のマシンAMR26の状況については不満だらけであるため、アップデートでは「良くなるしかない」と表現している。
「良くなるしかないという点はポジティブだね。正直、今の状況はかなりひどい。僕らのマシンには気に入っている部分も、強みも何もない。だから、あとは改善していくだけだ」
「中低速コーナーではブレーキング時やコーナー進入で不安定さがある。それに、高速コーナーではフロントウイングやフロアの空力がストールするような現象が起きていて、一気にフロントが逃げてしまう。そういう制約がいくつもあるんだ」
「こうした空力からくるストールは、圧力センサーのデータだけでは原因を把握するのが難しい。だから、シルバーストンのファクトリーで空力開発を担当しているスタッフに、ドライバーとして感じていることをできるだけ伝えようとしている。データだけでは見えない部分もあるからね」
「(アップデートで)もちろんダウンフォースを増やすことを期待しているけど、それだけじゃなく、長い間悩まされてきた悪い空力特性も改善したい。もっと健全で、運転しやすいマシンになることを願っている」
Aston Martin compte beaucoup sur son package de Hongrie.
Photo de: Manuel Eletto / Getty Images
これまでアストンマーティンの最大の弱点はホンダ製パワーユニットにあると見られていたが、実際にはダウンフォース不足や重量過多も深刻な問題となっている。パワー不足とアンダーステアに関連性があるか尋ねられたストロールは、両者は別問題だと強調した。
「別々の問題だと思う。ドライバビリティの面でも改善すべき点はたくさんあるし、純粋なパワーも不足している。でも、それとは別にバランス面の問題やダウンフォース不足もある。もっとダウンフォースを増やさなければならない」
だからこそストロールは、ハンガリーGPでアップデートの効果が出ることが重要だと考えている。エンジン性能よりもシャシー性能が重視されるハンガロリンクで改善を示せなければ、オランダGPで投入予定の新型パワーユニットだけでは状況を打開できないからだ。
「ハンガリーはいいテストになる。あそこはパワー依存度が低く、シャシー性能が問われるサーキットだからね。もしハンガリーでもまだすごく遅いようなら、ザントフールト(オランダ)で投入される新パワーユニットだけでは、僕らの問題は解決しないということになる」
「パワーよりもダウンフォースとバランスが重要なコースだ。もしハンガリーで競争力が大きく改善していれば、残りシーズンに向けても良い兆候になると思う」
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