ウイリアムズ「ラティフィは考えすぎなところがある……もっと才能を信じるべき」
ウイリアムズF1は、2021年にアップダウンの多いシーズンを過ごしたニコラス・ラティフィに対し、「考えすぎないように」とアドバイスを送っている。
Nicholas Latifi, Williams FW43B
Glenn Dunbar / Motorsport Images
2021年、F1での2シーズン目を迎えたニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)は、ハンガリーGPとベルギーGPの2戦で入賞し、ランキング17位となった。
F1での初ポイントを獲得したシーズンとなったが、彼は良いペースがあってもそれを活かせなかったり、チームメイトのジョージ・ラッセルの影に隠れてしまっていたりと、フラストレーションの溜まるシーズンでもあった。
彼は2022年もウイリアムズから継続してF1に参戦するが、これまでチームを引っ張ってきたラッセルがメルセデスに”昇格”することもあり、ラティフィには今後さらにパフォーマンスが求められていくことになるはずだ。
ウイリアムズの車両パフォーマンス責任者のデイブ・ロブソンは、ラティフィが2021年シーズンに一貫性に欠けていたことを認めつつ、この若手ドライバーには進歩していくために必要なモノは揃っていると、ポテンシャルを確信しているという。ただ彼は、ラティフィが自身の才能をより信頼し、考えすぎないようにしたほうが良いとも口にしている。
「2021年は、期待していたよりも少しアップダウンのある年だったとは思う」と、ロブソンは言う。
「ウイリアムズは予選ペースとレースペースとの間で、少し差があった。しかし彼はマシンをドライビングする上で、非常に優れた才能を備えているし、問題はどこなのかを理解し明確にすることができる」
「言うまでもなく、2022年シーズンは大きくリセットされる。マシンは全く異なったモノになるし、新チームメイト(アレクサンダー・アルボン)のこともそうだ。だから私としては、来年は彼にとって本当に輝くためのチャンスがあると思う。彼にはそのチャンスがあると思っている」
「彼は(チャンスをモノにするために)必要なものは備えている。ただおそらく、彼は自身の才能をもう少し信頼する必要がある。多分、常に深く考えすぎてしまっているんだ」
「それが潜在的な問題の一部となっている」
「考えすぎてしまう傾向があり、直感に従うには知的過ぎるんだ。だが大事なのは、彼はその直感を備えている、ということだ」
またロブソンは、ラティフィのアプローチを助ける方策としては、より優れたマシンを与えることだとしている。そうすることで、ラティフィ本人がパッケージの差を埋めなければと感じることを止めさせることができるためだ。
「彼にはその能力があるが、『鶏が先か、卵が先か』といったようなものだとも思う」
「マシンが少し速くなるというのは、彼が多少リラックスすることができるということを意味する。特に予選の序盤ではね」
「そして彼の才能を本当に信じ始めることになり、彼の思うようなドライビングができるようになる……上昇気流のサイクルに乗ることができるだろう。私は彼が良い仕事をできると、確信しているんだ」
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