角田&リカルド&ローソン、三つ巴のシート争い……脱落はローソンか?「仮にそうなっても、来季の彼にはレッドブルでたくさんの仕事がある」とホーナー代表
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、仮にリアム・ローソンが来季アルファタウリのレギュラーシートを得られなかったとしても、彼にはレッドブルから「たくさんの仕事」が与えられることになるだろうと語った。
3人の有力ドライバーを抱えるアルファタウリの来季F1シートを巡る噂は、日に日に熱を帯びてきた。3年目に成長を見せた角田裕毅、実績十分なベテランのダニエル・リカルド、そして代役デビューしてから印象的なパフォーマンスを見せているリアム・ローソン……その中でフルタイムシートを得られないのは、ローソンになりそうだ。
レッドブルがリカルドにアルファタウリのシートを与えようとしている中、ローソンにとってはチームが角田との契約延長を選ばないことが、自身のレギュラーシート確保に向けて唯一の希望だった様子。しかしながら、角田の契約延長は日本GPの期間中に発表されるのではないかと言われている。
現在アルファタウリ以外で未確定となっているシートは、ローガン・サージェントが乗るウイリアムズの1席のみ。しかしながら、仮にサージェントが解雇になった場合でもローソンがレンタル移籍でウイリアムズに加入する可能性は低く、レッドブルでリザーブドライバーとして活動して、2025年に向けたチャンスを待つという可能性の方が高いようだ。
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はこの件について、仮にローソンがレギュラーシートを得られなかったとしても、レッドブルグループの中で多くの仕事を請け負うことになるだろうと示唆した。
「彼はレッドブル・ファミリーの一員だ」とホーナーは言う。
「確かシートは(アルファタウリ以外で)あと1席しか残っていなかったと思う。過去にはカルロス(サインツJr.)がルノーに貸し出されたこともあったね」
「ただ私は、仮に彼が来年グランプリマシンに乗らないことになっても、彼はたくさんの仕事で手一杯になるはずだと思っている」
またホーナーは、手を骨折したダニエル・リカルドの代役として急遽F1デビューをしながらも、堅実な仕事ぶりを見せたローソンを称賛した。
「彼は素晴らしい仕事をしたと思う」
「雨のザントフールトにいきなり放り込まれるというのは、彼にとっても驚きだっただろう。しかし彼はよくやったと思う」
「その1週間後のモンツァでは不運なことにポイントを逃した。その後は初めてのシンガポールでポイントを獲得した。彼は肝が据わっているし、我々は彼のことをよく知っている」
「彼はF1でチャンスを掴んだと思うし、自分の才能をしっかりと発揮できるドライバーはめったにいない。彼は素晴らしい仕事をして、我々が抱いていた彼への印象を確固たるものにした」
来季はレギュラーシートを得られないと噂されるローソンだが、ホーナーは彼が将来F1に参戦することに疑いの余地はないと述べた。
「我々は3人の中からふたりを選ぶという贅沢な悩みを抱えている」
「彼(ローソン)はグランプリドライバーになるだろうし、言ってしまえば既にグランプリドライバーになっている。彼が待たなければいけなくなるかどうかは別として、彼は将来有望であることを既に証明していると思う」
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