ハース、アルファロメオの躍進はフェラーリPUのおかげ? 「間違いなく進歩したと思う」とルクレール
シャルル・ルクレールは、開幕戦の予選でアルファロメオとハースが速さを見せたことについて、フェラーリがパワーユニットの面で進歩を遂げたことの証明だと語った。
Kevin Magnussen, Haas F1 Team, Guanyu Zhou, Alfa Romeo C42
Mark Sutton / Motorsport Images
F1開幕戦バーレーンGPの予選では、フェラーリのシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得し、チームの復活をアピールした。それだけではなく、同じくフェラーリ製のパワーユニット(PU)を搭載するアルファロメオとハース(昨年のコンストラクターズランキング9位、10位)もQ3に1台ずつマシンを送り出すなど、フェラーリPU勢が速さを見せたセッションとなった。
フェラーリとそのカスタマーチームは、2019年にPUを不正運用しているという疑惑に関してFIAと“和解”した後、PUの性能が落ちてしまい、過去2シーズンは困難なシーズンを送った。
しかし、フェラーリのマッティア・ビノット代表はバーレーンGPを前に、メルセデスやホンダ(レッドブル・パワートレインズ)に対する25馬力の出力差を埋めることができたはずだと語っており、その言葉通り、バーレーンではフェラーリPU勢が力強い走りを見せている。
ルクレールは、今回の予選結果に何を思うかと尋ねられ、フェラーリがPUの面で「正しい方向へのステップ」を踏んでいることに同意しながら、ハースとアルファロメオはシャシーデザインの面でも称賛に値すると主張した。
「まだ(予選の)データを見ていないけど、間違いなく去年より良い感じだったし、正しい方向へ進めていると思う」
「ハースとアルファロメオの結果は、僕たち(のPU)が一歩前進したことを示していると思う」
「でも、彼ら自体の仕事ぶりを過小評価することはできない。彼らはコーナーでも速いからね。シャシーとエンジン、その両方が噛み合っているんだろう」
「僕たち自身の話をすると、間違いなく一歩前進しているし、ストレートでも速くなっていると思う。だから良い感じだ」
一方、ルクレールと0.129秒差の3番手で予選を終えたカルロス・サインツJr.はフェラーリについて「PU側の進歩は過小評価できない」としながらも、レッドブルとメルセデスの脅威を前に、チームは今後も可能な限りパワーアップを図らなければならない(注:エンジンの設計は2025年まで凍結)と語っている。
ちなみにバーレーンGP予選でのスピードトラップを見てみると、レッドブル勢がトップにつけている。最速はセルジオ・ペレスの323.2km/hで、マックス・フェルスタッペンが322.9km/hでそれに続いている。
フェラーリはルクレールが11番手(316.6km/h)、サインツJr.が12番手(315.9km/h)。彼らのマシンはサイドポンツーンが大きく、空気抵抗が大きいことがこの結果に繋がっていると見られる。
フェラーリPU勢のトップはハースのミック・シューマッハーで6位(318.4km/h)。チームメイトのケビン・マグヌッセンが7位となっている。
サインツJr.は次のように語る。
「パワーユニット部門のみんなに、ありがとうとお疲れ様を言いたい。他のチームのためにもなっているからね」
「このままプッシュし続けなければならない。でも、少なくとも今年は正しい方向に一歩進んだように見えるし、エンジン部門から見ても良いことだと思う」
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