イギリスGP大クラッシュ、間近で見ていたルクレールの見解は「レーシングインシデント」
シャルル・ルクレールはF1イギリスGPで発生したマックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンのクラッシュは、レーシングインシデント以上のものではないと考えている。
シルバーストン・サーキットで開催された、F1第10戦イギリスGP。レース1周目に起きたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)の接触は、そのペナルティの重さなどを巡り紛糾しているものの、シャルル・ルクレール(フェラーリ)は単なるレーシングインシデントだと考えている。
ふたりの接触が発生したのは、1周目のコプスコーナー。ハミルトンは後方からオーバーテイクを狙い、イン側からマシンを進入させた。しかしアウト側で先行していたフェルスタッペンの後輪と接触。結果的にフェルスタッペンが大きなクラッシュを喫した。
審議の末、このクラッシュはハミルトンの責任によるものが大きいと認定。彼には10秒のタイム加算ペナルティが科された。
この時、彼らの後方3番手を走っていたのがルクレールだ。最も良く観察できる立場に居たルクレールだが、彼はハミルトンがコーナーのエイペックスで避ける余裕が多少ながらあったと見ている一方で、フェルスタッペン側もコーナーへのアプローチがアグレッシブだったと考えている。
「クルマに乗っている側からすると、判断するのはとても難しいんだ。僕らの視点は低いからね」と、ルクレールは言う。
「全てが一瞬で進んでいった。僕の目の前ではいろんなことが起こっていて、それを目にすることができたけど……僕としてはあれはレーシングインシデントだと思う」
「(フェルスタッペンとハミルトン)どちらかに責任を負わせるのは、とても難しい」
「インサイドにスペースがあったことは明らかだ。ルイスは完璧にはエイペックスにつけていなかったのかもしれない。ただマックスもアウトサイドでかなりアグレッシブだったのも事実だ。そうして、色々なことが起きる。今日一番大事だったのは、マックスが怪我をせず無事だったことだ」
このクラッシュの結果、ルクレールはトップに躍り出た。赤旗中断を挟んだ再開後にもトップの座を維持し続けていたが、終盤にハミルトンの猛追を抑えきることができず、2位でのフィニッシュとなった。
レースを振り返ったルクレールは、ハミルトンによる追い抜きを許すまでは、2019年以来の勝利を目指していたと語った。
「それまで、僕はこのレースを勝てるとまだ考えていたし、そうあるべきだとも思っていた」
ルクレールはそう話す。
「それ以前から2位になるだろうなんて考えていたなら、僕はもっと悪い結果になっていただろう。僕は最後のその瞬間まで、それ(勝利できると)を信じていた」
「言うまでもなくエンジニアからは、ハードタイヤでのルイスのペースについては聞いていたし、『速いな』とも思っていた。200%プッシュしていたけど、最後の数周でトップを維持するには足りなかったんだ」
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