ルクレール痛恨、ノリスのアタック妨害で3グリッド降格ペナルティ。チームからの警告遅れる
フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1モナコGPの予選でランド・ノリス(マクラーレン)の走行を妨害したとして、3グリッド降格ペナルティを受けた。
フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1モナコGPの予選Q3でランド・ノリス(マクラーレン)に回避行動をとらせたとして、3グリッド降格のペナルティを受けた。
ルクレールは予選を3番手で終えていたが、このペナルティにより6番手に降格。3番グリッドにはアルピーヌのエステバン・オコンがつく。一方のノリスは10番手から決勝レースに臨む。
ノリスはQ3でのアタック中、トンネル内でスロー走行していたルクレールに遭遇。アタックを中断し、減速を強いられた。
FIAスチュワードは、ルクレールがノリスの存在を知らされたのは直前になってからであり、ルクレールにトンネル内で取れる行動はほとんどなかったと認めながらも、もっと早く知らされていれば対処ができたはずだと判断した。
「ルクレールはQ3の最終アタックを終えて、ターン4~ターン10の区間に入っていた。ノリスはアタックラップ中で、トンネルの中でルクレールに追いつき、明らかに妨害された」
そうスチュワードは述べた。
「トンネル内での視界や、ラインの変更についての難しさを踏まえ、ルクレールがノリスを妨害しないためにトンネル内で安全に行なえる行動はほとんどなかったということに両ドライバーは合意した」
「実際スチュワードは、マーシャルが振った青旗に対してルクレールが賢明な方法で反応したことを観察しているが、この時点ですでに遅すぎた」
FIAが発行した文書によると、ルクレールの無線を確認したスチュワードは、フェラーリはノリスがルクレールの真後ろにくるまでその存在を警告していなかったことを発見したという。
「(無線の中で)議論されていたのは、完全に競合するドライバーに関するものであり、このコースでの重要な課題である後方のトラフィックに関するものではなかった」
「特にノリスのアプローチがマーシャリングシステム上で明確だったことを考慮すれば、ルクレールが適切な時期にチームから警告を受けていれば、トンネルに入る前に妨害行為を避けるためにできたことがたくさんあったとスチュワードは考えている」
予選後、ノリスは次のように語った。
「シャルルの件もあった。こういったことは常に厳しいものだ。僕のラップを台無しにしてしまった。でも、スチュワードは明らかにそれ(ペナルティ)が必要だと判断するだろう」
「彼は自分にできることをやったと思う。でもチームの無線を聞いてみると、フェラーリは彼に(マックス)フェルスタッペンのラップについて伝えていた。彼にライブアップデートを伝えていたんだ。後ろにいるドライバーに集中するんじゃなくてね」
マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は「この種のインシデントは起こりうるものだ」と語った。
「残念ながら、シャルルはレーシングライン上にいたため、もしかしたら知らされていなかったかもしれない」
「我々はただ、そのインシデントについてについて考えたことを報告しただけだ。その結果、午後の順位がふたつほど変わってしまったかもしれない」
「しかし同時に、それが誰にとってもタフなことだと分かっている。彼はチームから知らされていなかっただけなのだろう。そうでなければ、トンネル内でレーシングラインにいることは、とても危険なことなんだ」
さらにSkyの取材に応じたノリスは、ルクレールがトンネル内でルールを破ったと語った。
「彼は僕を妨害した。それについてはシンプルだ。彼にはペナルティが出るだろう。分からないけどね。失格かなにかかな?」
「トンネルの中でスローダウンしてはいけないというのはルールのひとつだけど、彼はそれをやったんだ」
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